アテトーゼ型脳性麻痺に伴う頸椎症性脊髄症の外科的治療と電気生理学的検討
当センターにて手術的治療を行ったアテトーゼ型CPに伴う頸髄症19例(手術時平均年齢46.1歳)に対して, 術前の定量的筋電図所見と手術前後のADL変化を検討した. 定量的筋電図上運動単位電位のmean duration延長を認めたものは三角筋89.5%, 上腕二頭筋94.4%, 上腕三頭筋84.2%, 小指外転筋47.4%であった. とくに三角筋, 上腕二頭筋ではmean durationが41%以上延長の高度障害例が多かった. 手術的治療により全例で, JOA scoreおよびADLにおいて改善または進行防止の効果を得た. しかし既存の機能評価法ではCPによる障害と頸髄症による障害を定量化す...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 当センターにて手術的治療を行ったアテトーゼ型CPに伴う頸髄症19例(手術時平均年齢46.1歳)に対して, 術前の定量的筋電図所見と手術前後のADL変化を検討した. 定量的筋電図上運動単位電位のmean duration延長を認めたものは三角筋89.5%, 上腕二頭筋94.4%, 上腕三頭筋84.2%, 小指外転筋47.4%であった. とくに三角筋, 上腕二頭筋ではmean durationが41%以上延長の高度障害例が多かった. 手術的治療により全例で, JOA scoreおよびADLにおいて改善または進行防止の効果を得た. しかし既存の機能評価法ではCPによる障害と頸髄症による障害を定量化する事は困難であり, 詳細なADLを主体とする評価法の導入が必要である. また定量的筋電図とMRIなどの画像診断を組み合わせることにより診断の客観性を高め, 障害部位を正確に判断することができる. |
---|---|
ISSN: | 0034-351X |