ラット坐骨神経が圧迫損傷を受けた後肢筋におけるエネルギー代謝と循環動態の検討
【目的】支配神経の損傷に伴う骨格筋のエネルギー状態と循環動態を^^31 P, ^^19 F-磁気共鳴法(MRS)で観察した. 【方法】ラット(10週齢)を圧迫群と対照群(ともにn=7)に分け, 圧迫群はシリコンチューブで坐骨神経を圧迫損傷し, 対照群は神経露出のみ行った. また, 圧迫損傷後4週, 6週回復したものを回復4, 6週群(n=5, 7)の2群に分け, 圧迫群と比較した. エネルギー状態および末梢循環動態の測定は^^31 P, ^^19 F-MRSを用いた. 測定中, 後肢筋は強縮的他動運動を行った. 【結果】刺激中および刺激後の圧迫群の後肢骨格筋エネルギー状態は, 対照群より低値を...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1996, Vol.33 (11), p.797-797 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】支配神経の損傷に伴う骨格筋のエネルギー状態と循環動態を^^31 P, ^^19 F-磁気共鳴法(MRS)で観察した. 【方法】ラット(10週齢)を圧迫群と対照群(ともにn=7)に分け, 圧迫群はシリコンチューブで坐骨神経を圧迫損傷し, 対照群は神経露出のみ行った. また, 圧迫損傷後4週, 6週回復したものを回復4, 6週群(n=5, 7)の2群に分け, 圧迫群と比較した. エネルギー状態および末梢循環動態の測定は^^31 P, ^^19 F-MRSを用いた. 測定中, 後肢筋は強縮的他動運動を行った. 【結果】刺激中および刺激後の圧迫群の後肢骨格筋エネルギー状態は, 対照群より低値を維持した. 回復4週群のエネルギー状態は圧迫群と同程度の低値であり, 回復しなかったが, 回復6週群では対照群と同レベルまで回復した. 電気刺激時の後肢筋の血液量は, 対照群では安静時の183%であったが, 圧迫群では125%であった. 回復4週群では160%まで増加し, 回復6週群では対照群レベルまで増加した. 【考察と結論】骨格筋の循環血液量の回復がエネルギー状態の回復に先行することから, 支配神経損傷後の回復過程では末梢循環の回復が重要な役割を果たすことが示された. |
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ISSN: | 0034-351X |