LPシャント術を受けた脳卒中患者の長期追跡調査
Lumboperitoneal(以下, LP)シャント術を受けた脳卒中患者25例を対象として長期追跡調査を行った. 11例がすでに死亡しており, 有効例の多くが5年以上の間に悪化していた. しかし, 3年以上にわたってシャント術の効果が続いた症例もあり, それらは頭部CTでは脳萎縮が軽度で, 術後脳室の縮小がみられた例であった. ただし, 重度脳萎縮合併例でも, 多くの場合, 軽度の症状改善は認められた. 疾患別では, クモ膜下出血で長期成績が良かったが, 脳梗塞, 脳内出血では相対的に悪かった. 正常圧水頭症様の症状を併発している脳卒中患者で, リハビリデーション訓練の効果が期待できない症例...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1996, Vol.33 (9), p.622-627 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Lumboperitoneal(以下, LP)シャント術を受けた脳卒中患者25例を対象として長期追跡調査を行った. 11例がすでに死亡しており, 有効例の多くが5年以上の間に悪化していた. しかし, 3年以上にわたってシャント術の効果が続いた症例もあり, それらは頭部CTでは脳萎縮が軽度で, 術後脳室の縮小がみられた例であった. ただし, 重度脳萎縮合併例でも, 多くの場合, 軽度の症状改善は認められた. 疾患別では, クモ膜下出血で長期成績が良かったが, 脳梗塞, 脳内出血では相対的に悪かった. 正常圧水頭症様の症状を併発している脳卒中患者で, リハビリデーション訓練の効果が期待できない症例に対して, LPシャント術は検討すべき一治療法と思われる. |
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ISSN: | 0034-351X |