血液維持透析と並行し運動機能障害に対するリハビリテーション訓練を行った2症例
第1例は51歳男性, 41歳時にSAHで右片麻痺, 46歳より嚢胞腎で血液透析中. 本年, 右視床出血を発症. 透析時の急激な循環動態の変化を考慮し透析日と非透析日の運動耐容能を検討. 透析後のpeak VO_2 やATは非透析日に比し低値だが, 訓練可能なレベルで透析日も訓練を施行. 最終的に透析施設への自力通院が可能となり退院. 第2例は58歳男性, 糖尿病性腎症による長期血液透析中で糖尿病性polyneuropathyと廃用にて入院. 透析後, 血圧は著明に低下しpeak VO_2 はきわめて低値で, 訓練は非透析日に限定され効果不十分. 透析患者は合併症の心機能障害, 腎性骨異栄養症,...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 第1例は51歳男性, 41歳時にSAHで右片麻痺, 46歳より嚢胞腎で血液透析中. 本年, 右視床出血を発症. 透析時の急激な循環動態の変化を考慮し透析日と非透析日の運動耐容能を検討. 透析後のpeak VO_2 やATは非透析日に比し低値だが, 訓練可能なレベルで透析日も訓練を施行. 最終的に透析施設への自力通院が可能となり退院. 第2例は58歳男性, 糖尿病性腎症による長期血液透析中で糖尿病性polyneuropathyと廃用にて入院. 透析後, 血圧は著明に低下しpeak VO_2 はきわめて低値で, 訓練は非透析日に限定され効果不十分. 透析患者は合併症の心機能障害, 腎性骨異栄養症, 貧血や低活動性, 時間的制限がリハビリテーションの阻害因子であり, 透析施設への通院手段の確保が在宅生活の絶対条件となる. |
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ISSN: | 0034-351X |