Parkinson病における重症度評価のYahr stageの検討

【目的】Yahrの分類はstage I:片側障害, II:両側障害, III:姿勢反射障害とstage IIIまではimpairmentを評価し, stage IVからは日常生活動作(ADL)半介助とdisabilityを評価している. 今回, impairmentのどの要素がdisabilityの低下の要因となっているのかについて検討した. 【対象】Yahr stage III 5名とYahr stage IV 9名の特発性Parkinson病患者14名. 【方法】impairmentの評価:(1)振戦:0(なし), 1(計算負荷で陽性), 2(四肢陽性), 3(頸部陽性), (2)異常姿勢...

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Hauptverfasser: 北村純一, 田島圭輔, 矢部きのみ, 竹内孝仁, 小林充, 山口明, 岡内章, 大仲功一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】Yahrの分類はstage I:片側障害, II:両側障害, III:姿勢反射障害とstage IIIまではimpairmentを評価し, stage IVからは日常生活動作(ADL)半介助とdisabilityを評価している. 今回, impairmentのどの要素がdisabilityの低下の要因となっているのかについて検討した. 【対象】Yahr stage III 5名とYahr stage IV 9名の特発性Parkinson病患者14名. 【方法】impairmentの評価:(1)振戦:0(なし), 1(計算負荷で陽性), 2(四肢陽性), 3(頸部陽性), (2)異常姿勢:0(なし), 1(一側陽性), 2(両側陽性), 3(頸部陽性), (3)固縮:0(なし), 1(対側肢の随意運動で陽性), 2(四肢陽性), 3(頭落下試験陽性), (4)寡動(椅子から立ち上がり動作):0(スムーズ), 1(スローだが可能), 2(取っ手必要), 3(取っ手を利用しても不可), (5)姿勢反射障害(retropulsion):0(なし), 1(容易には転倒しない), 2(少し押されても転倒), 3(立位保持不可). disabilityの評価はBarthel指数で行った. 【結果】寡動, 姿勢反射障害が振戦, 異常姿勢や固縮に比してstage IVではstage IIIでより重症であった. stage IVではBarthel指数は88~98点と軽度の低下を認め, その内訳は入浴動作に6名, 更衣に3名であり, 50 m歩行にそれぞれ介助要が3名であった. 【考察】Parkinson病において, Yahr stage IIIからstage IVになるimpairmentの要因としては, 振戦よりは寡動や姿勢反射障害が重要と考えられた.
ISSN:0034-351X