5.嚥下障害に対する超音波画像情報について-Videoflnorographyと同期の試み
嚥下障害をさらに摂食行為として捉え, 準備期や口腔期における舌の動態について, 診断基準を明確にする目的で, 超音波画像情報による検討を行った. 今回は, Videofluorographyと超音波画像を同期させて, Mモード画像上に表示した嚥下音(以下, サウンド)の発生機序を解明することにより, サウンド記録の有用性について報告した. 超音波画像診断には, 東芝社製SSA-270A, 探触子は2.5MHzセクター型プローブを用いた. VFと超音波画像の同期については, 注射器から6ccのバリウムを挿入し, 嚥下開始時にトリガーをいれ, 両者のビデオ再生時に, そのトリガーをスタートポイント...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1994, Vol.31 (12), p.958-958 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 嚥下障害をさらに摂食行為として捉え, 準備期や口腔期における舌の動態について, 診断基準を明確にする目的で, 超音波画像情報による検討を行った. 今回は, Videofluorographyと超音波画像を同期させて, Mモード画像上に表示した嚥下音(以下, サウンド)の発生機序を解明することにより, サウンド記録の有用性について報告した. 超音波画像診断には, 東芝社製SSA-270A, 探触子は2.5MHzセクター型プローブを用いた. VFと超音波画像の同期については, 注射器から6ccのバリウムを挿入し, 嚥下開始時にトリガーをいれ, 両者のビデオ再生時に, そのトリガーをスタートポイントとして, 2/30秒ごとに舌を中心とした口腔諸器官の観察を行った. サウンド収音センサーは, 日本光電社製加速度型振動検出ピックアップを用い, 下顎角下部に貼付し測定した. 超音波画像診断における舌挙動の観察部位の決定にあたっては, 検体を舌にて保持した状態の検体像遠心端とした. その結果以下の知見を得た. 1)最大サウンドピークは, VFにおける軟口蓋の鼻咽腔封鎖時と一致しており, 封鎖時のパッキング音ではないかと推察された. 2)各健常者における嚥下時のサウンド発生時期の再現性は高く, Mモードと同期させることにより, 評価, 診断に有効であることが示唆された. |
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ISSN: | 0034-351X |