RA患者の起居動作における上肢の関与
慢性関節リウマチ(以下, RA)患者の起居動作における上肢の負担を知る目的で, 問診による調査を行ったので考察を加え発表した. 【対象】当院リウマチ外来に通院している患者. 男性2名, 女性44名の合計46名. 年齢は, 36~76歳, 平均59歳. class分類では, I:2名, II:28名, III:13名, IV:3名であった. 現在行っている起居動作の期間は, 半年~35年, 平均約8年であった. 利き手は, 全員右利きであった. 【方法】生活様式, ベッド・ふとんからの起き方, 椅子からの立ち上がり方, 床からの立ち上がり方について問診形式で行った. 【結果】生活様式は, 洋式3...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 慢性関節リウマチ(以下, RA)患者の起居動作における上肢の負担を知る目的で, 問診による調査を行ったので考察を加え発表した. 【対象】当院リウマチ外来に通院している患者. 男性2名, 女性44名の合計46名. 年齢は, 36~76歳, 平均59歳. class分類では, I:2名, II:28名, III:13名, IV:3名であった. 現在行っている起居動作の期間は, 半年~35年, 平均約8年であった. 利き手は, 全員右利きであった. 【方法】生活様式, ベッド・ふとんからの起き方, 椅子からの立ち上がり方, 床からの立ち上がり方について問診形式で行った. 【結果】生活様式は, 洋式30名, 和式16名. 寝具は, ベッド29名, ふとん17名. 寝具からの起き方は寝返りをして上肢を使う方法が28名, 下肢の反動で起きる方法が5名, その他が13名であった. 椅子からの立ち上がり方は, 手を使用しない方法が25名, 手を使用する方法が21名であった. 床からの立ち上がり動作では, 手を使用しない者7名, 使用する者33名, 不可能な者6名であった. 上肢を使用しない者は, 上肢痛のあるためと, 下肢が丈夫なためと2通りあった. 【考察】本来, 上肢機能は運動性が重視され支持性はあまり考えられていない. しかし, RA患者の起居動作においては, 支持性が求められる. 今回は, 上肢の使い方, 動作痛を中心に調査した. 今後さまざまな要素を加え, 起居動作の工夫が必要と考えられた. |
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ISSN: | 0034-351X |