物理療法の進歩と限界

物理療法とは薬物あるいは外科的(手術)療法とは異なり, 熱, 水, 光, 電気, 徒手等の物理的エネルギーを用いて行う治療法である. 物理的エネルギーによりフィードバック系を賦活し, 生体のホメオスターシスを取り戻す治療法ともいわれる. 物理療法には温熱療法, 水治療法, 光線療法, 電気療法, マッサージ, 牽引療法の他, 複合的な治療法である温泉療法がある. 物理療法は, 単独にあるいは他の薬物・外科療法等と併用して用いられる. また, 治療効果の異なる複数の物理療法を併せて用いられる場合もある. この物理療法がリハビリテーション医学・治療の中核的な位置を得るまでには欧米, 本邦それぞれ異...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1992/02/18, Vol.29(2), pp.99-103
1. Verfasser: 石田, 暉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:物理療法とは薬物あるいは外科的(手術)療法とは異なり, 熱, 水, 光, 電気, 徒手等の物理的エネルギーを用いて行う治療法である. 物理的エネルギーによりフィードバック系を賦活し, 生体のホメオスターシスを取り戻す治療法ともいわれる. 物理療法には温熱療法, 水治療法, 光線療法, 電気療法, マッサージ, 牽引療法の他, 複合的な治療法である温泉療法がある. 物理療法は, 単独にあるいは他の薬物・外科療法等と併用して用いられる. また, 治療効果の異なる複数の物理療法を併せて用いられる場合もある. この物理療法がリハビリテーション医学・治療の中核的な位置を得るまでには欧米, 本邦それぞれ異なった歴史的経過があった. 米国では放射線療法に起源を持ち, やがてphysical therapyとして独立し, 後にリハビリテーションと結びついてphysical medicine and rehabilitation (PM & R)となった.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.29.99