老人切断者のリハビリテーション

近年のわが国における高齢化, 飽食時代の影響を受けて, 切断者のプロフィールが大きく変りつつある. 特に, 血行障害による老人切断者の増加により, そのリハビリテーションプロセスが問題となってきている. そこで, 今回のセミナーでは最近におけるわが国の切断者のプロフィールの変化, 合併する重複障害との関連, 切断術前後における問題点, 切断部位の選択, 術後ケアから義足装着訓練, 義足の処方の基本的方針, 住宅改造などの退院後の老人切断者の暮らしなどについて述べてみたい. わが国における老人下肢切断者のプロフィール わが国において, 真に信頼しうる切断者の疫学調査は, これまでなかったといって...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1992/01/18, Vol.29(1), pp.27-31
1. Verfasser: 澤村, 誠志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年のわが国における高齢化, 飽食時代の影響を受けて, 切断者のプロフィールが大きく変りつつある. 特に, 血行障害による老人切断者の増加により, そのリハビリテーションプロセスが問題となってきている. そこで, 今回のセミナーでは最近におけるわが国の切断者のプロフィールの変化, 合併する重複障害との関連, 切断術前後における問題点, 切断部位の選択, 術後ケアから義足装着訓練, 義足の処方の基本的方針, 住宅改造などの退院後の老人切断者の暮らしなどについて述べてみたい. わが国における老人下肢切断者のプロフィール わが国において, 真に信頼しうる切断者の疫学調査は, これまでなかったといっても過言ではない. 筆者が, 1969年に兵庫県下で行った切断者2, 185例の調査では, 交通事故, 業務災害など外傷による切断者が70%を占めていた.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.29.27