6. 脳卒中片麻痺患者における運動負荷時の換気効率の低下と酸素負債の増加

【目的】脳卒中発症後の急性期臥床や身体運動の低下などにより呼吸機能の廃用現象をひきおこしていることが考えられる. そこでわれわれは, 訓練室内歩行患者の呼吸機能について, 同年齢層の正常者を対照として, 一定の運動負荷に対する換気量, 酸素摂取量の変化, および換気効率に注目して検討した. 【対象】心肺合併症のない男性脳卒中患者11例(平均49.9歳), 正常者10例(平均44.7歳)である. 【方法】スウェーデン製エルゴメーター(Monark)を用いて, 負荷量12.5Wで4分間, 坐位にて健側下肢で, 正常者は左側でペダルの回転を行った. 分時換気量(VE), 酸素摂取量(VO2)は, M...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1989-07, Vol.26 (4), p.257-257
Hauptverfasser: 宇川康一, 野手とし子, 篠塚直子, 芳賀敏彦, 古賀良平, 山口明, 上田敏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】脳卒中発症後の急性期臥床や身体運動の低下などにより呼吸機能の廃用現象をひきおこしていることが考えられる. そこでわれわれは, 訓練室内歩行患者の呼吸機能について, 同年齢層の正常者を対照として, 一定の運動負荷に対する換気量, 酸素摂取量の変化, および換気効率に注目して検討した. 【対象】心肺合併症のない男性脳卒中患者11例(平均49.9歳), 正常者10例(平均44.7歳)である. 【方法】スウェーデン製エルゴメーター(Monark)を用いて, 負荷量12.5Wで4分間, 坐位にて健側下肢で, 正常者は左側でペダルの回転を行った. 分時換気量(VE), 酸素摂取量(VO2)は, Mijnhardt社製Oxycon-4にて, 30秒毎に測定し, 安静時の値は, 安定して得られた2回の測定値の平均とし, 安静時に回復するまで測定した. 【結果】酸素負荷(ml/min/kg)が, 患者群12.8±4.8, 正常群9.3±2.9で傾向差, %酸素負債が, 患者群31.1±5.8, 正常群23.7±5.0で, 有意差を示した(p
ISSN:0034-351X