18. 名古屋市における電動車椅子の使用状況と安全性について

名古屋市における過去8年間の身障福祉法による電動車椅子の交付者は76名であった. そのうち在宅と授産施設入所者の53名に対し面接と電話により, その使用状況と安全性について調査を実施した. 【対象】男性30名, 女性23名, 年齢は24-72歳, 平均45歳障害別, CP15名, RA11名, PMD8名, 四肢切断および頸損各3名, その他13名, なお平均使用期間は6.6年であった. 【結果】(1)使用頻度 ; 毎日使用38名(72%), 週1回以上使用12名と, 使用状況は良好であった. (2)使用場所;屋内のみ使用3名(5%), 屋外のみ使用30名(59%), 屋内外使用18名(35%...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1988-09, Vol.25 (5), p.362-363
Hauptverfasser: 猪飼通夫, 柵木晃, 中島鈴夫, 吉田行雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:名古屋市における過去8年間の身障福祉法による電動車椅子の交付者は76名であった. そのうち在宅と授産施設入所者の53名に対し面接と電話により, その使用状況と安全性について調査を実施した. 【対象】男性30名, 女性23名, 年齢は24-72歳, 平均45歳障害別, CP15名, RA11名, PMD8名, 四肢切断および頸損各3名, その他13名, なお平均使用期間は6.6年であった. 【結果】(1)使用頻度 ; 毎日使用38名(72%), 週1回以上使用12名と, 使用状況は良好であった. (2)使用場所;屋内のみ使用3名(5%), 屋外のみ使用30名(59%), 屋内外使用18名(35%)である. (3)使用目的 ; 屋外使用48名(94%)は買物通所等の目的で利用し重要な移動手段となっていた. その片道歩行距離は79%の者が2km以内であった. 屋内使用21名(41%)は自営および授産所での職場内移動に使用する者が15名と多く, 住居内でも使用する者は10名で全体の20%と少なかった. (4)安全性, 屋外使用者の事故体験は9名(19%)であった(自動車1件, 自転車1件, 測溝に落ちた6件, 物損2件, 人身1件). 事故の72%が1年以上の使用経験者であった. 走行中24名(47%)に故障経験があり, バッテリーに関するものが多く, これは日常の管理点検にて防止できるものと思われた. (5)要望 ; スピードアップを希望する者が多く, (JISの改正に伴い)今後安全性の確保等は検討課題である. その他夜間走行用ランプ等の付属品設置要望もあり, 特別調整価格範囲の拡大も必要であろう. 答 猪飼通夫:加倉井先生へ ; 名古屋市更生相談所の現状では, 兵庫県リハセンター基準の6-7割に実施可能です. 64年度リハセンターオープン後はほぼ可能と考えます.
ISSN:0034-351X