H14. 高齢者の大腿骨頸部骨折と脳波異常(第2報)

高齢者の大腿骨頸部骨折の要因として, 中枢神経系の機能低下があると想定した. そこで転倒によって本骨折を受傷した59例(60-92歳, 平均年齢78.7歳)について, 脳機能の指標としての脳波を検討した. 患者群59例中, 異常脳波を示すものは42例(71.2%)あり, そのうち高度の異常を呈するものは17例(28.8%)であった. 一方, 正常脳波を示すものは6例(10.2%)にすぎなかった. 私達自身の対象群がないため, 文献より脳波の診断基準が同様で正常の定義が厳密なSoininen H.ら(Acta Neurol Scand 65:59-70, 1982)の対象群(平均年齢74.7歳)...

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Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1987-11, Vol.24 (6), p.383-384
Hauptverfasser: 水井伸子, 真柄彰, 松原統, 倉田和夫, 栢森良二, 東條猛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:高齢者の大腿骨頸部骨折の要因として, 中枢神経系の機能低下があると想定した. そこで転倒によって本骨折を受傷した59例(60-92歳, 平均年齢78.7歳)について, 脳機能の指標としての脳波を検討した. 患者群59例中, 異常脳波を示すものは42例(71.2%)あり, そのうち高度の異常を呈するものは17例(28.8%)であった. 一方, 正常脳波を示すものは6例(10.2%)にすぎなかった. 私達自身の対象群がないため, 文献より脳波の診断基準が同様で正常の定義が厳密なSoininen H.ら(Acta Neurol Scand 65:59-70, 1982)の対象群(平均年齢74.7歳)と比較した. 患者群では脳波の異常や高度の異常を呈するものがχ2検定で有意(p
ISSN:0034-351X