8. 進行性筋ジストロフィー症の歩行
【目的】進行性筋ジストロフィー症(PMD)の歩行について骨盤運動の面から運動学的分析を行った. 【対象と方法】正常群23名, 平均年齢19.0歳, PMD群13名(病型別でDuchenne型8名, limb girdle型5名), 平均年齢13.5歳である. 方法として, 移動式16mm映画用カメラにて自由歩行を, カメラ固定にてtreadmill歩行を, 対象の後面, 側面の2方向から撮影した. 骨盤運動のマーカーとして対象の仙骨部に骨色逆正三角形板を貼布し, この角度変化をモーションアナライザーにて解析した. マークの側方傾斜角はそのまま実角度として表されるが, 回旋と前後傾斜については補...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1987-11, Vol.24 (6), p.373-373 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】進行性筋ジストロフィー症(PMD)の歩行について骨盤運動の面から運動学的分析を行った. 【対象と方法】正常群23名, 平均年齢19.0歳, PMD群13名(病型別でDuchenne型8名, limb girdle型5名), 平均年齢13.5歳である. 方法として, 移動式16mm映画用カメラにて自由歩行を, カメラ固定にてtreadmill歩行を, 対象の後面, 側面の2方向から撮影した. 骨盤運動のマーカーとして対象の仙骨部に骨色逆正三角形板を貼布し, この角度変化をモーションアナライザーにて解析した. マークの側方傾斜角はそのまま実角度として表されるが, 回旋と前後傾斜については補正グラフにより見かけ角度を実角度に変換した. 【結果】骨盤回旋はPMD群で立脚中期の振幅が, 有意に正常群の2倍程大きくなっている. 前傾でもheel-strike, mid-stance, toe-off, mid-swingの各時期で, 有意に正常群の約2倍増大し, 移動範囲も同様である. 側方傾斜は, PMD群ではheel-strike, toe-offでの振幅は有意に増大している. この傾斜が水平に戻り方向転換する位置は, 正常群ではtoe-off直後であるが, PMD群ではtoe-off前方約20%の点にあり, 離趾に先立ち骨盤の引き上げが正常の場合より早期に行われている. また側方傾斜度と股関節筋筋力との関係をみると, 股外転筋筋力とは相関はみられなかったが, 股伸筋筋力とは相関がみられた. (r=-0.826, p |
---|---|
ISSN: | 0034-351X |