37.RA患者に対する睡眠中運動療法(PES)と覚醒時運動療法による鎮痛効果
【目的】RA患者らが運動中に患部の疼痛が軽減, 消失するのは, 関節周囲組織の虚血痛が改善することが一つの原因であることは知られているが, 筆者らは循環促進中の関節液が抗炎症作用を有することを発表しており, さらに発痛物質や疼痛修飾物質等の変動についても検討した. 【方法】クラシカルRA患者(膝関節に水腫を有す)の同一部位より運動時および夜間就寝時安静中に関節液を採集し, 各物質の濃度あるいは活性の変化を調べた. 【結果】キニンには大きな変動がなかったが, 白血球, 乳酸の有意な低下, PHのアルカリ側への移行, 内因性プロスタグランジンEの減少がみられた. 【結論】RA患者において, 急性期...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1987, Vol.24 (5), p.319-319 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】RA患者らが運動中に患部の疼痛が軽減, 消失するのは, 関節周囲組織の虚血痛が改善することが一つの原因であることは知られているが, 筆者らは循環促進中の関節液が抗炎症作用を有することを発表しており, さらに発痛物質や疼痛修飾物質等の変動についても検討した. 【方法】クラシカルRA患者(膝関節に水腫を有す)の同一部位より運動時および夜間就寝時安静中に関節液を採集し, 各物質の濃度あるいは活性の変化を調べた. 【結果】キニンには大きな変動がなかったが, 白血球, 乳酸の有意な低下, PHのアルカリ側への移行, 内因性プロスタグランジンEの減少がみられた. 【結論】RA患者において, 急性期等において激しい運動は禁忌とされてきたが, 運動やPLS machineによる絶えまない関節液の循環促進が関節内部を抗炎症状態に保持し, しかも鎮痛効果が得られる. しかも運動によって関節周囲組織や筋肉は萎縮を免れ, 絶望的た関節破壊を免れるベストな方法と思われる. |
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ISSN: | 0034-351X |