32.地域通園施設における心身障害児の5年予後調査
【目的】都立多摩療育園は都下多摩地区の肢体不自由児通園施設であるが, 広く心身障害児一般のリハを行っている. 今回我々は当園利用者の経過を知るため予後調査を行った. 【対象と方法】昭和55年度の受診者469名から転居先不明を除く319名にアンケート送付を行い, 171名より回答を得た(うち死亡7名). 回答例について当園での療育, 医療機関利用状況, 保育, 教育処遇と適応状態, 現在のADLと介助度等を調査した. 【結果】1)死亡を除く164名の初診時年齢は0~3歳が過半数を占め, 早期に療育が開始されていた. 大島分類による障害程度では精神遅滞(MR)群93名, 肢体不自由(肢体)群30名...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1987-09, Vol.24 (5), p.301-301 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】都立多摩療育園は都下多摩地区の肢体不自由児通園施設であるが, 広く心身障害児一般のリハを行っている. 今回我々は当園利用者の経過を知るため予後調査を行った. 【対象と方法】昭和55年度の受診者469名から転居先不明を除く319名にアンケート送付を行い, 171名より回答を得た(うち死亡7名). 回答例について当園での療育, 医療機関利用状況, 保育, 教育処遇と適応状態, 現在のADLと介助度等を調査した. 【結果】1)死亡を除く164名の初診時年齢は0~3歳が過半数を占め, 早期に療育が開始されていた. 大島分類による障害程度では精神遅滞(MR)群93名, 肢体不自由(肢体)群30名, 重症心身障害(重心)群19名, その他群22名であった. ほとんどの例が当園で何らかの療育サーピスを受けていた. 2)全体の約3/4が医療機関とつながっており, 重心群では全例受診していた. ADL自立はMR群で4割, 肢体群で2割に過ぎず, 重心群では介助負担が増大していた. 3)ほとんどの例が, 就学前の集団参加を経験しており, 経験のないのは年長者であった. 小学校はMR群, 肢体群とも普通学級, 心障学級, 養護学校のいずれにも分布しているが, 中学, 高校となるにつれ養護学校が増える. 重心群はいずれも養護学校が多数を占める. 学校への適応度は概ね良としたものが多かったが, 小学生で地域の子供との交流は無とするものが多く, 今後の社会参加にはなお課題が残されている. 質問 昭和大水間正澄:医療機関とのかかわり方は原疾患に関して, 運動器に関してそれぞれどの位の割合でいたでしょうか. 答 木村伸也:医療機関利用の具体的内容(受診科名等)については, 今回は調査していない. |
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ISSN: | 0034-351X |