進行性筋ジストロフィー症の障害度(厚生省基準)とADLの関係
国立原病院に入院中のD.M.D.患児43名の機能障害度とADLの関係及び機能障害度の推移について調べた. 機能障害度は下肢ADLと最も高い相関関係を示し(r=-0.899), 体幹ADL(r=-0.872), 上肢ADL(r=-0.847)がそれに続いた. 上肢と下肢のADLを総合すると障害度との相関はさらに高くなり(r=-0.946), これに体幹ADLを加えた全ADLが最も相関係数(r=-0.961)が大であった. 各障害度を通過する期間は, 障害度2, 3, 4はそれぞれ平均11ヵ月, 4ヵ月, 月7ヵ月であるが, 歩行不能である障害度5以上では5, 6, 7がそれぞれ平均1年7ヵ月,...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1982, Vol.19 (3), p.173-174 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 国立原病院に入院中のD.M.D.患児43名の機能障害度とADLの関係及び機能障害度の推移について調べた. 機能障害度は下肢ADLと最も高い相関関係を示し(r=-0.899), 体幹ADL(r=-0.872), 上肢ADL(r=-0.847)がそれに続いた. 上肢と下肢のADLを総合すると障害度との相関はさらに高くなり(r=-0.946), これに体幹ADLを加えた全ADLが最も相関係数(r=-0.961)が大であった. 各障害度を通過する期間は, 障害度2, 3, 4はそれぞれ平均11ヵ月, 4ヵ月, 月7ヵ月であるが, 歩行不能である障害度5以上では5, 6, 7がそれぞれ平均1年7ヵ月, 2年10ヵ月, 1年8ヵ月となった. 障害度3と4, 中でも3は極めて短期間で進展し, 障害度5以上の期間と対照的であった. 機能障害度分類は各ADLを良く反映しているが, 障害度を通過する期間よりみると, 歩行可能期をより適切に分類した障害度が望まれる. |
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ISSN: | 0034-351X |