産後1か月時の母乳育児確立に関連する要因―産後授乳指導と母親の授乳行動に焦点をあてて

「I. 緒言」母乳栄養は母子にとって最もよい栄養方法と位置づけられ, 母乳育児は世界的に推進されている. そのため, 多くの出産施設で母乳育児促進に向けた育児支援に取り組んでいる. しかし, 日本の乳幼児栄養調査によると, 母乳で育てたいと思っている母親が93.4%いるのに対して, 生後1か月で母乳栄養を行っている母親は51.3%と, 約半数にとどまっている. 1歳まで母乳育児を継続していた母親の98%が, 1か月時にすでに母乳育児が確立されていたという報告があることから, 産後1か月前の母乳育児支援の在り方の検討が求められる. 産後数週間は母乳が足りないのではないかと不安になり, 人工乳を足...

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Veröffentlicht in:日本衛生学雑誌 2022, Vol.77, pp.21010
Hauptverfasser: 田中, 麻衣, 成, 順月, 薬袋, 淳子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」母乳栄養は母子にとって最もよい栄養方法と位置づけられ, 母乳育児は世界的に推進されている. そのため, 多くの出産施設で母乳育児促進に向けた育児支援に取り組んでいる. しかし, 日本の乳幼児栄養調査によると, 母乳で育てたいと思っている母親が93.4%いるのに対して, 生後1か月で母乳栄養を行っている母親は51.3%と, 約半数にとどまっている. 1歳まで母乳育児を継続していた母親の98%が, 1か月時にすでに母乳育児が確立されていたという報告があることから, 産後1か月前の母乳育児支援の在り方の検討が求められる. 産後数週間は母乳が足りないのではないかと不安になり, 人工乳を足したり, 母乳育児を諦めてしまう母親が多いと言われている.
ISSN:0021-5082
1882-6482
DOI:10.1265/jjh.21010