睡眠と健康: 交替勤務者の睡眠習慣の課題
「緒言」経済開発協力機構 (OECD) によると, 日本は世界の国々と比較して睡眠時間が短く, 最も睡眠時間の短い韓国 (7時間43分) に次いで, 本邦は2位 (7時間41分) という結果になっており, 先進国のなかで最も睡眠時間の長いフランス (約8時間48分) とは約1時間以上の差がある. 平成26年国民健康・栄養調査結果では, 睡眠時間は「6時間以上7時間未満」が最も多く, 区分中央値をもとに平均値を算出すると, 男性6時間34分, 女性6時間25分であり, 働き盛りの40歳以上50歳未満においては, 5時間以上6時間未満の層が多い. 睡眠時間が6時間未満になると7時間以上の者と比べて...
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Veröffentlicht in: | 日本衛生学雑誌 2018, Vol.73(1), pp.22-26 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」経済開発協力機構 (OECD) によると, 日本は世界の国々と比較して睡眠時間が短く, 最も睡眠時間の短い韓国 (7時間43分) に次いで, 本邦は2位 (7時間41分) という結果になっており, 先進国のなかで最も睡眠時間の長いフランス (約8時間48分) とは約1時間以上の差がある. 平成26年国民健康・栄養調査結果では, 睡眠時間は「6時間以上7時間未満」が最も多く, 区分中央値をもとに平均値を算出すると, 男性6時間34分, 女性6時間25分であり, 働き盛りの40歳以上50歳未満においては, 5時間以上6時間未満の層が多い. 睡眠時間が6時間未満になると7時間以上の者と比べて居眠り運転, 交通事故の発生が増加することや, 睡眠不足の継続はその後十分な睡眠時間を確保しても作業能率の回復に支障をきたすことが報告されている. また, 15歳以上の者で睡眠で充分な休養がとれていない者の割合は20%であり, 年齢階級別にみると40歳代が最も多くなっている. |
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ISSN: | 0021-5082 1882-6482 |
DOI: | 10.1265/jjh.73.22 |