運動サークルに参加する高齢女性の特徴および健康状態と生活機能の変化

「I. 研究の背景」高齢化の進行, 要介護者や介護費用の増加に伴い, 我が国では, 介護予防に重点を置き, 生活の質の向上を目指す方針が打ち出された. 生活の質の向上には, 介護予防と生活習慣病予防を総合的に展開することの重要性も示されている. 近年, 介護予防に関する考え方・方法は, 社会参加, 社会的役割を通じて, 高齢者の生活意欲を向上させることが大切であるという考え方や, 住民主体の活動, 通いの場の創出を推進する方法へと変わってきた. 通いの場のコンセプトとしては, 高齢者が通いやすい範囲で, 住民主体で展開されること, 内容は年齢や心身の状況によらず, 誰もが行える体操などを原則,...

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Veröffentlicht in:日本衛生学雑誌 2017, Vol.72(1), pp.66-76
Hauptverfasser: 辻本, 宏美, 山田, 和子, 森岡, 郁晴
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 研究の背景」高齢化の進行, 要介護者や介護費用の増加に伴い, 我が国では, 介護予防に重点を置き, 生活の質の向上を目指す方針が打ち出された. 生活の質の向上には, 介護予防と生活習慣病予防を総合的に展開することの重要性も示されている. 近年, 介護予防に関する考え方・方法は, 社会参加, 社会的役割を通じて, 高齢者の生活意欲を向上させることが大切であるという考え方や, 住民主体の活動, 通いの場の創出を推進する方法へと変わってきた. 通いの場のコンセプトとしては, 高齢者が通いやすい範囲で, 住民主体で展開されること, 内容は年齢や心身の状況によらず, 誰もが行える体操などを原則, 週1回以上実施する等が示されている. 市町村においては, 以前より, 高齢者の生活機能の維持・改善を図る取り組みの1つとして運動教室(以下, 教室)を実施しており, 教室終了後は運動継続のために, 高齢者が主体となって運営する運動サークル(以下, サークル)の発足・参加を促していた.
ISSN:0021-5082
1882-6482
DOI:10.1265/jjh.72.66