地域における就学前児童に対する肥満予防のための教育的介入と評価
「緒言」小児期の肥満は, 成人期の肥満に高率に移行し, 将来の生活習慣病発症のリスクを上昇させることが危惧される. また, 肥満の背景となる食習慣をはじめとする生活習慣は, 家族の影響を受けやすい小児期に形成されることからも, 小児期からの教育的な介入が重要と考えられる. 例えば, 学校保健統計調査の年次報告によれば, 青森県では5歳児から小・中学生において, 肥満傾向児の割合が全国の中でも極めて高く, 県内の一部地域においては, 肥満傾向児の割合はさらに高く, 肥満の原因と考えられる生活習慣の集積も報告されている. 小学校においては, 養護教諭, 栄養教諭などによる保健指導や食育の一環として...
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Veröffentlicht in: | 日本衛生学雑誌 2017, Vol.72(1), pp.20-24 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」小児期の肥満は, 成人期の肥満に高率に移行し, 将来の生活習慣病発症のリスクを上昇させることが危惧される. また, 肥満の背景となる食習慣をはじめとする生活習慣は, 家族の影響を受けやすい小児期に形成されることからも, 小児期からの教育的な介入が重要と考えられる. 例えば, 学校保健統計調査の年次報告によれば, 青森県では5歳児から小・中学生において, 肥満傾向児の割合が全国の中でも極めて高く, 県内の一部地域においては, 肥満傾向児の割合はさらに高く, 肥満の原因と考えられる生活習慣の集積も報告されている. 小学校においては, 養護教諭, 栄養教諭などによる保健指導や食育の一環として, 肥満予防に向けての取組が行われてきている. しかし, 就学前については, 文部科学省及び厚生労働省がそれぞれ所轄する幼稚園, 保育所において, 小学校ほどには系統的な取組が行われていないと考えられる. |
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ISSN: | 0021-5082 1882-6482 |
DOI: | 10.1265/jjh.72.20 |