P414 ホームレス者のストレス状況と健康に及ぼす影響に関する検討－西成区あいりん地域無料低額診療施設入院患者調査より

【目的】野宿生活が心身の健康に及ぼす影響, なかでもストレス状況とその背景にある社会経済実態について述べたい. 【対象と方法】大阪市西成区あいりん地区の大阪社会医療センター付属病院(無料低額診療施設)入院患者の聞き取り調査・入院時検査所見・医療相談内容について, 入院前ヶケ月間の野宿生活の有無別に分析する. 分析対象者数は139例(うち野宿生活者は58例全員男性). 平均年齢は56.6歳(SD8.8). 調査期間は2003年8月末から2004年1月上旬. 分析対象者の95%は入院中生活保護受給, その他も国保・日雇健保の自己負担分減免など, 共に低所得者である. ここではGHQ(精神健康調査票)による入院前数週間のストレス度合いと健康への影響を中心に報告する. 調査にあたっては本人の同意を得て実施した.