P408 短期ツアー旅行による健康増進効果の医学的検証(第2報)-ストレス特性との関連性
【目的】旅行が健康面に与える良い影響について, E.B.M.の観点から科学的な実証を行うことは重要であり, 我々がこれまでに行った調査では, 短期ツアー旅行時の内分泌学的ストレスマーカーの変動に, ライフスタイル及び行動様式が大きく関係していることが明らかとなった. 本研究では, 更なる実証分析として, 個々人のストレス特性による短期ツアー旅行効果の差異の検証を行った. 【方法】2泊3日の九州ツアー旅行に参加した女性40名(平均年齢60.6歳)を対象とした. 旅行2日前, 旅行1日目, 旅行2日目, 旅行3日目, 及び旅行2日後の起床時に唾液採取を行い, 唾液中コルチゾール及びクロモグラニンA...
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Veröffentlicht in: | 日本衛生学雑誌 2007, Vol.62 (2), p.690-690 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】旅行が健康面に与える良い影響について, E.B.M.の観点から科学的な実証を行うことは重要であり, 我々がこれまでに行った調査では, 短期ツアー旅行時の内分泌学的ストレスマーカーの変動に, ライフスタイル及び行動様式が大きく関係していることが明らかとなった. 本研究では, 更なる実証分析として, 個々人のストレス特性による短期ツアー旅行効果の差異の検証を行った. 【方法】2泊3日の九州ツアー旅行に参加した女性40名(平均年齢60.6歳)を対象とした. 旅行2日前, 旅行1日目, 旅行2日目, 旅行3日目, 及び旅行2日後の起床時に唾液採取を行い, 唾液中コルチゾール及びクロモグラニンAレベルをELISA法により測定した. また, 各被験者のストレス特性を社会的再適応評価尺度(ライフイベント)及び28項目版GHQ精神健康調査票(GHQ-28)により評価した. 統計解析には反復測定の分散分析を用いた. 【結果】ライフイベントに関しては, 低得点群で, 旅行1日目に対し, 旅行2日目及び3日目におけるクロモグラニンAレベルの有意な上昇が認められた. 一方, GHQ-28に関しては, 低得点群で, 旅行1日目に対し, 旅行2日目におけるクロモグラニンAレベルの有意な上昇が認められた. なお, ライフイベント, GHQ-28双方に関して, コルチゾールレベルの有意な変動は認められなかった. 【結論】短期ツアー旅行の健康増進効果には, ライフスタイルや行動様式に加え, 個々人のストレス特性も大きく関係している. |
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ISSN: | 0021-5082 |