両側足関節の反復運動における位相の違いが皮質脊髄路興奮性に与える影響

「はじめに」ヒトの正常歩行周期における足関節周囲筋の適切な弛緩 - 収縮の協調は必須の要因である. 近年, ヒトの歩行において脊髄の中枢性パターン発生器(central pattern generator: CPG)による自動歩行制御の機能的メカニズムが示されている. 一方, 皮質脊髄路由来の随意運動制御の関与が, 経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation: TMS)法を用いた研究により報告されている. 歩行中の前脛骨筋(tibialis anterior muscle: TA)では, 本来筋活動を認めない時点においても皮質脊髄路興奮性が増大していたこ...

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Veröffentlicht in:日本基礎理学療法学雑誌 2017/11/08, Vol.20(2), pp.44-50
Hauptverfasser: 沼田, 純希, 土屋, 順子, 立本, 将士, 大澤, 竜司, 鈴木, 智高, 田辺, 茂雄, 菅原, 憲一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」ヒトの正常歩行周期における足関節周囲筋の適切な弛緩 - 収縮の協調は必須の要因である. 近年, ヒトの歩行において脊髄の中枢性パターン発生器(central pattern generator: CPG)による自動歩行制御の機能的メカニズムが示されている. 一方, 皮質脊髄路由来の随意運動制御の関与が, 経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation: TMS)法を用いた研究により報告されている. 歩行中の前脛骨筋(tibialis anterior muscle: TA)では, 本来筋活動を認めない時点においても皮質脊髄路興奮性が増大していたことや, ロボットアシストによる完全受動歩行下においても遊脚・立脚の移行期に興奮性の増大を認めたことなどが報告され, 上位運動中枢による下肢筋制御の重要性を示唆するものである.
ISSN:2186-0742
2434-0731
DOI:10.24780/jptf.20.2_44