左完全無気肺を呈したサルコイドーシスの1例
症例は30歳, 女性. 1999年1月より, 顔面神経麻痺とブドウ膜炎による霧視を自覚し, 近医で胸部単純写真上, 両側肺門リンパ節の腫脹を指摘された. 精査を勧めたが拒否したためにプレドニゾロン (以下, PSL) 30mgを投与されて症状は軽快した. 1999年5月に経気管支肺生検が施行され, サルコイドーシスと診断された. 2003年5月頃より, 咳嗽と呼吸困難を自覚し, 胸部単純写真では徐々に進行する左主気管支の狭窄と左無気肺を認めた. 再度PSLの投与をはじめたが, 効果はみられず, 2004年12月には左完全無気肺となった. 無気肺の原因として気管支結核やリンパ腫などを鑑別するため...
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Veröffentlicht in: | サルコイドーシス/肉芽腫性疾患 2006/10/01, Vol.26(1), pp.23-28 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は30歳, 女性. 1999年1月より, 顔面神経麻痺とブドウ膜炎による霧視を自覚し, 近医で胸部単純写真上, 両側肺門リンパ節の腫脹を指摘された. 精査を勧めたが拒否したためにプレドニゾロン (以下, PSL) 30mgを投与されて症状は軽快した. 1999年5月に経気管支肺生検が施行され, サルコイドーシスと診断された. 2003年5月頃より, 咳嗽と呼吸困難を自覚し, 胸部単純写真では徐々に進行する左主気管支の狭窄と左無気肺を認めた. 再度PSLの投与をはじめたが, 効果はみられず, 2004年12月には左完全無気肺となった. 無気肺の原因として気管支結核やリンパ腫などを鑑別するため, 縦隔リンパ節生検を施行した. 組織では, 一部に多核巨細胞を含む類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイドーシスにより, 一側完全無気肺を呈したと考えられた. |
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ISSN: | 1345-0565 1884-6122 |
DOI: | 10.14830/jssog1999.26.23 |