サルコイドーシスにおける18F-fluorodeoxyglucose(FDG)-whole-body positron emission tomography(PET)の有用性の検討
サルコイドーシス(サ症)の病態は個体差が大きく, 多くは自然軽快を示すが, 胸郭外病変を合併する症例では臓器障害を来しステロイド治療を要する. そのため, 罹患臓器の把握や予後に結びつく活動性を判定する事は重要である. 現時点で罹患臓器の把握は, 各臓器毎に病変の有無を判定するのみで, 高感度なスクリーニングの方法が必要とされている. 近年, FDGPETが悪性腫瘍や転移病巣の検出目的に施行されている. FDGは炎症性疾患でも取込まれるが, 肺サ症においてFDG-PETを施行した報告は少ない. 今回, FDG-PETによりサ症の診断に至った症例を経験した. 症例は70歳男性. 検診にて胸部異常...
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Veröffentlicht in: | サルコイドーシス/肉芽腫性疾患 2001, Vol.21 (2), p.43-43 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | サルコイドーシス(サ症)の病態は個体差が大きく, 多くは自然軽快を示すが, 胸郭外病変を合併する症例では臓器障害を来しステロイド治療を要する. そのため, 罹患臓器の把握や予後に結びつく活動性を判定する事は重要である. 現時点で罹患臓器の把握は, 各臓器毎に病変の有無を判定するのみで, 高感度なスクリーニングの方法が必要とされている. 近年, FDGPETが悪性腫瘍や転移病巣の検出目的に施行されている. FDGは炎症性疾患でも取込まれるが, 肺サ症においてFDG-PETを施行した報告は少ない. 今回, FDG-PETによりサ症の診断に至った症例を経験した. 症例は70歳男性. 検診にて胸部異常影を指摘され当科受診. 胸部CTにて縦隔リンパ節の腫脹を認めた. 特記すべき自他覚所見なく, リンパ腫も否定できなかったためPDGPETを施行したところ, 縦隔及び下腿に集積を認めた. この所見からサルコイドーシスを強く疑い精査し, TBLBにて類上皮細胞肉芽腫を認めサ症と確定診断した. この症例を契機に当科ではサ症の診断, 罹患臓器, 病態の広がりと活動性の評価を目的にFDGPETを施行中である. その結果も合わせて報告する. |
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ISSN: | 1345-0565 |