サルコイドーシス発症30年後に全身の筋肉や関節に病変をきたした1例
症例は65歳女性.30年前に皮疹で発症し,20年前にサルコイドーシス(肺,皮膚)と診断され,皮膚病変に対してステロイド内服中であった.X-1年10月頃より全身倦怠感,下肢脱力を認めX年1月に入院となった.血液検査では白血球数,可溶性IL-2受容体値,アルドラーゼ値の高値を認めたが,ACE,CK値は正常,各種自己抗体は陰性であった.FDG-PETでは頸部,両肩,臀部の筋肉や,手,肘,肩,膝等の関節に高集積を認めた.下肢MRIでは臀部や骨盤部の筋にT2延長域と造影後の増強を認めたが,他疾患との鑑別は困難であった.右縫工筋より筋生検を施行し,多核巨細胞を伴った組織球とリンパ球の集簇を認め,サルコイド...
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Veröffentlicht in: | 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌 2019/10/01, Vol.39(1_2), pp.87-91 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は65歳女性.30年前に皮疹で発症し,20年前にサルコイドーシス(肺,皮膚)と診断され,皮膚病変に対してステロイド内服中であった.X-1年10月頃より全身倦怠感,下肢脱力を認めX年1月に入院となった.血液検査では白血球数,可溶性IL-2受容体値,アルドラーゼ値の高値を認めたが,ACE,CK値は正常,各種自己抗体は陰性であった.FDG-PETでは頸部,両肩,臀部の筋肉や,手,肘,肩,膝等の関節に高集積を認めた.下肢MRIでは臀部や骨盤部の筋にT2延長域と造影後の増強を認めたが,他疾患との鑑別は困難であった.右縫工筋より筋生検を施行し,多核巨細胞を伴った組織球とリンパ球の集簇を認め,サルコイドーシスによる筋,関節病変と考え,全身ステロイドを増量し改善を認めた.当症例は30年という長い経過中に全身の筋,関節病変をきたしたまれな1例と考えられた. |
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ISSN: | 1883-1273 1884-6114 |
DOI: | 10.7878/jjsogd.39.1_2_87 |