サルコイドーシスにおける悪性腫瘍合併例の検討

当科で6ヵ月以上経過を観察したサルコイドーシス688人のうち,41人に43個(15種類)の悪性腫瘍(以下がん)の既往または新規発症が認められた.サルコイドーシスの発症時にがんの既往があるかあるいは同時発見のもの(既往群)は19 例,サルコイドーシスの経過中に新たにがんの発症がみられたもの(新規群)は24 例であった.サルコイドーシス発症からがん発症までの期間は中間値で8.6 年,がん発症からサルコイドーシス発症までの期間は7.6年であった.2つの疾患の発症が10年以内のものは76%と多く,また,がんの発症年齢中間値は既往群50.1歳,新規群56.5 歳と比較的若年のものに多かった.これらのこと...

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Veröffentlicht in:日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌 2012/09/27, Vol.32(1), pp.107-111
Hauptverfasser: 平澤, 康孝, 山口, 哲生, 前村, 啓太, 竹島, 英之, 槇田, 広佑, 山口, 陽子, 一色, 琢磨, 細木, 敬祐, 在間, 未佳, 河野, 千代子, 山田, 嘉仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:当科で6ヵ月以上経過を観察したサルコイドーシス688人のうち,41人に43個(15種類)の悪性腫瘍(以下がん)の既往または新規発症が認められた.サルコイドーシスの発症時にがんの既往があるかあるいは同時発見のもの(既往群)は19 例,サルコイドーシスの経過中に新たにがんの発症がみられたもの(新規群)は24 例であった.サルコイドーシス発症からがん発症までの期間は中間値で8.6 年,がん発症からサルコイドーシス発症までの期間は7.6年であった.2つの疾患の発症が10年以内のものは76%と多く,また,がんの発症年齢中間値は既往群50.1歳,新規群56.5 歳と比較的若年のものに多かった.これらのことから,これら2つの疾病の発症には何らかの関連性がある可能性が示唆された.
ISSN:1883-1273
1884-6114
DOI:10.7878/jjsogd.32.107