帝王切開で輸血を必要とした3症例の検討:shock indexの有用性
産科危機的出血ガイドラインではショックインデックス(S.I.)≧1を介入開始基準としているが,麻酔薬や,昇圧薬,輸液量など介入変数の多い帝王切開において,その数値の重要性について検討がされていない。今回当院で経験した2000ml以上の出血を認めた帝王切開症例3例でS.I.の有用性を検討した。全例で児娩出直後に低血圧をきたし,S.I.は1以上となり,出血継続時はおおむね1を超え続けたが,止血後は速やかに1を下回る傾向があった。児娩出直後の低血圧とS.I≧1は出血と輸血の必要性を示しており,血管収縮薬などバイタルサインに影響する他の因子があっても信頼できる指標と考えられた。...
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Veröffentlicht in: | 蘇生 2023/06/22, Vol.42(1), pp.20-24 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 産科危機的出血ガイドラインではショックインデックス(S.I.)≧1を介入開始基準としているが,麻酔薬や,昇圧薬,輸液量など介入変数の多い帝王切開において,その数値の重要性について検討がされていない。今回当院で経験した2000ml以上の出血を認めた帝王切開症例3例でS.I.の有用性を検討した。全例で児娩出直後に低血圧をきたし,S.I.は1以上となり,出血継続時はおおむね1を超え続けたが,止血後は速やかに1を下回る傾向があった。児娩出直後の低血圧とS.I≧1は出血と輸血の必要性を示しており,血管収縮薬などバイタルサインに影響する他の因子があっても信頼できる指標と考えられた。 |
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ISSN: | 0288-4348 1884-748X |
DOI: | 10.11414/jjreanimatology.42.1_20 |