高位脊髄損傷により心停止を繰り返す患者に対し,リードレスペースメーカを留置した症例

症例は78歳男性。転落による第4頚椎から第7頚椎の外傷性脊髄損傷と診断され,緊急で後方固定術が施行された。術後は体位変換などで,一過性の血圧低下を認めていた。術後3日後,15日後,16日後,17日後に心停止を繰り返したため,バックアップ用ペースメーカの適応と考えられた。気管切開後の人工呼吸管理下での感染のリスクを考慮し,術後21日後リードレスペースメーカを留置した。その後,27日後徐脈によりペースメーカー調律が確認されたが心停止は起きず,術後34日目に転院した。リードレスペースメーカを留置することで,追加イベントは発生することなく,転院することができた。...

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Veröffentlicht in:蘇生 2022/06/30, Vol.41(1), pp.16-19
Hauptverfasser: 山仲, 貴之, 井上, 聡己, 甲谷, 太一, 内藤, 祐介, 園部, 奨太, 西和田, 忠, 惠川, 淳二, 川口, 昌彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は78歳男性。転落による第4頚椎から第7頚椎の外傷性脊髄損傷と診断され,緊急で後方固定術が施行された。術後は体位変換などで,一過性の血圧低下を認めていた。術後3日後,15日後,16日後,17日後に心停止を繰り返したため,バックアップ用ペースメーカの適応と考えられた。気管切開後の人工呼吸管理下での感染のリスクを考慮し,術後21日後リードレスペースメーカを留置した。その後,27日後徐脈によりペースメーカー調律が確認されたが心停止は起きず,術後34日目に転院した。リードレスペースメーカを留置することで,追加イベントは発生することなく,転院することができた。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology.41.1_16