心停止後症候群における低体温療法中のモニタリング
心停止後症候群に対する低体温時のモニターとして,呼吸・循環モニター,体温,脳波検査などがある。各モニターの解釈に際して,同症候群に対する低体温療法の特殊性(心抑制機序,交感神経賦活,中枢-皮膚温格差などで反映される末梢)を考慮し,評価する必要がある。とくに,心原性心停止からの自己心拍再開例の場合,急性冠症候群に対する早期冠動脈再潅流や,カテコラミン不応例でのIntra-aortic balloon pumpingなどの対応が必要である。今後,低体温療法中に行われる治療法の呼吸・循環に及ぼす効果のみならず,脳循環,脳代謝などによる中枢神経系に対する治療効果判定が可能なモニターの開発が必要である。...
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Veröffentlicht in: | 蘇生 2013/08/05, Vol.32(2), pp.91-93 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 心停止後症候群に対する低体温時のモニターとして,呼吸・循環モニター,体温,脳波検査などがある。各モニターの解釈に際して,同症候群に対する低体温療法の特殊性(心抑制機序,交感神経賦活,中枢-皮膚温格差などで反映される末梢)を考慮し,評価する必要がある。とくに,心原性心停止からの自己心拍再開例の場合,急性冠症候群に対する早期冠動脈再潅流や,カテコラミン不応例でのIntra-aortic balloon pumpingなどの対応が必要である。今後,低体温療法中に行われる治療法の呼吸・循環に及ぼす効果のみならず,脳循環,脳代謝などによる中枢神経系に対する治療効果判定が可能なモニターの開発が必要である。 |
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ISSN: | 0288-4348 1884-748X |
DOI: | 10.11414/jjreanimatology.32.91 |