組織プラスミノーゲンアクチベータ (アルテプラーゼ) 認可後の急性期脳梗塞に対する治療経験

発症3時間後以内の超急性期脳梗塞例に組織プラスミノーゲンアクチベータ (rt-PA) の静注療法が認可され, 17例に治療を行った。治療適応に画像所見での評価が必須である。最初の症例でCT以外にMRI perfusion weighted image (PWI) /diffusion weighted image (DWI) mismatchを含めた検査を行い, 搬入後治療開始までに90分を要したため, 以後はDWIとMR angiography (MRA) のみ行うこととした。17例の搬入から静注療法開始までの時間は平均74.6分で, MRI/MRA施行群 (4例) と非施行群 (MRI禁忌...

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Veröffentlicht in:蘇生 2008/07/20, Vol.27(2), pp.131-137
Hauptverfasser: 村上, 守, 池田, 幸穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:発症3時間後以内の超急性期脳梗塞例に組織プラスミノーゲンアクチベータ (rt-PA) の静注療法が認可され, 17例に治療を行った。治療適応に画像所見での評価が必須である。最初の症例でCT以外にMRI perfusion weighted image (PWI) /diffusion weighted image (DWI) mismatchを含めた検査を行い, 搬入後治療開始までに90分を要したため, 以後はDWIとMR angiography (MRA) のみ行うこととした。17例の搬入から静注療法開始までの時間は平均74.6分で, MRI/MRA施行群 (4例) と非施行群 (MRI禁忌例など, 13例) で有意差を認めなかった。30日後の予後はGR: 8例, MD: 4例, SD: 3例, D: 2例であった。DWIでの虚血巣の評価, MRAでの主幹動脈閉塞の評価は治療上重要であり, 限られた時間内にこれらの検査が効率よく行える体制の確立が望まれる。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology1983.27.131