当施設における蘇生法教育の戦略
当施設では二次救命処置 (ICLS) コースを相当回数, 開催してきたが, 軽快退院率の向上に繋がらなかった。そこで, 院内全看護師を対象として, BLSコースを開催し, 全員が受講を完了した。簡便で現実的な内容とするために, バッグバルブマスク (BVM) 到着までは胸骨圧迫のみのCPRを指導した。記憶の長期保持という成人教育技法の観点から, 講習内容はできる限りシンプルにすることが重要であると考えられる。講習前後で, 虚脱発見からコールまでの時間は短縮しなかったが, 講習後にはそれまで存在しなかった軽快退院例が見られるようになった。基本的なCPRの質が向上した結果と考えられる。BLSコース...
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Veröffentlicht in: | 蘇生 2007/07/10, Vol.26(2), pp.113-117 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当施設では二次救命処置 (ICLS) コースを相当回数, 開催してきたが, 軽快退院率の向上に繋がらなかった。そこで, 院内全看護師を対象として, BLSコースを開催し, 全員が受講を完了した。簡便で現実的な内容とするために, バッグバルブマスク (BVM) 到着までは胸骨圧迫のみのCPRを指導した。記憶の長期保持という成人教育技法の観点から, 講習内容はできる限りシンプルにすることが重要であると考えられる。講習前後で, 虚脱発見からコールまでの時間は短縮しなかったが, 講習後にはそれまで存在しなかった軽快退院例が見られるようになった。基本的なCPRの質が向上した結果と考えられる。BLSコースはICLSコースに比べ, 院内の多くの看護師にとって習得が容易であり, その効果が期待できる。 |
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ISSN: | 0288-4348 1884-748X |
DOI: | 10.11414/jjreanimatology1983.26.113 |