老人介護施設における救急医療の現状 その1 施設概要および救急医療体制 老人介護施設 救急医療体制
急速に高齢化社会に移行しつつある現在, 老人福祉に関する施設およぴ制度が整備されてきている. しかし老人介護施設における救急医療の現状は不明な点が多い. 今回, 全国の各種老人介護施設にアンケート調査を行い若干の知見を得たので報告する. 本研究は平成13年度厚生科学研究長寿総合科学の助成を受けて行った. (方法) 全国老人保健関係施設要覧と社会福祉施設等名簿から乱数表を用い老人介護保健施設(老健), 特別養護老人ホーム(特養), 養護老人ホーム(養老)の500施設を無作為に抽出し, アンケートの内容は施設の概要, 救急医療体制, 過去一年間で救急医療を要した事例に関するものである. (結果)...
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Veröffentlicht in: | 蘇生 2002, Vol.21 (3), p.199-199 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 急速に高齢化社会に移行しつつある現在, 老人福祉に関する施設およぴ制度が整備されてきている. しかし老人介護施設における救急医療の現状は不明な点が多い. 今回, 全国の各種老人介護施設にアンケート調査を行い若干の知見を得たので報告する. 本研究は平成13年度厚生科学研究長寿総合科学の助成を受けて行った. (方法) 全国老人保健関係施設要覧と社会福祉施設等名簿から乱数表を用い老人介護保健施設(老健), 特別養護老人ホーム(特養), 養護老人ホーム(養老)の500施設を無作為に抽出し, アンケートの内容は施設の概要, 救急医療体制, 過去一年間で救急医療を要した事例に関するものである. (結果) 最終的な回収率はそれぞれ老健55.8, 特養56.5, 養老70.7%であった. 常勤職員の職種別配置では施設の設置基準や性格により大きな差が見られた. 入居者の心肺機能停止等の急変時処置に対する方針は一定の傾向は認められなかった. 医師の呼び出し体制に関してはそれぞれ89, 66, 50%の施設で整備されていた. 一方で救急搬送の病院設定をしていない施設も7.7, 31.9, 9%認められた. 搬送する場合, 受け入れ施設までの所要時間は平均9.4, 13.1, 9.6分で最短1分最長40分であった. 酸素供給設備装置は98, 95.4, 46.9%, 吸引器は100, 96.7, 53.1%, 心電計は88, 56.8, 18.4%が配備していた. 火災訓練以外の緊急訓練は54, 62.8, 59.6%の施設で, 非医療職員に対する蘇生訓練は78, 78, 1, 55.8%の施設で実施されていた. |
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ISSN: | 0288-4348 |