システム1000(TM)の性能評価

当院救命救急センターでは昨年より大量出血症例に際しレベル1社製システム1000(TM)(以下システム1000)を使用し輸血/輸液を行っている. 今回, 輸液ルートとして留置針, カテーテルでの流量の比較および従来のブラッドウォーマTM-90(TM)(メテク社製)との温度比較を行ったので報告する. 方法 1.輸液ルートによる流量の比較 システム1000での落差時と加圧時について留置針は16Gサーフロー(TM)(テルモ社製), 8.5Frシース(ダイナボット社製), 透析用ダブルルーメンカテーテルはUK-カテーテル(TM)(ユニチカ社製)を使用し, ダブルルーメンカテーテルについてはダブルアクシャ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:蘇生 2000, Vol.19 (3), p.242-242
Hauptverfasser: 佐藤岳夫, 土井麻友子, 権田正樹, 櫻井淳, 雅楽川聡, 林成之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院救命救急センターでは昨年より大量出血症例に際しレベル1社製システム1000(TM)(以下システム1000)を使用し輸血/輸液を行っている. 今回, 輸液ルートとして留置針, カテーテルでの流量の比較および従来のブラッドウォーマTM-90(TM)(メテク社製)との温度比較を行ったので報告する. 方法 1.輸液ルートによる流量の比較 システム1000での落差時と加圧時について留置針は16Gサーフロー(TM)(テルモ社製), 8.5Frシース(ダイナボット社製), 透析用ダブルルーメンカテーテルはUK-カテーテル(TM)(ユニチカ社製)を使用し, ダブルルーメンカテーテルについてはダブルアクシャル型ではA側V側の比較, コアクシャル型ではインナーカテーテル有無での比較を生理食塩水500mlが空になる時間を測定し行った. 2.温度比較 室温および5℃に冷蔵した生理食塩水500mlを用いシステム1000では落差時と加圧時との比較, ブラットウォーマでは設定温度37℃と41℃を実測し比較を行った. 結果 1.流量ではコアクシャル型インナーカテーテル無が落差時325±6sec, 加圧時70±5secとともに最短であった. 2.温度については先端でシステム1000では落差時と加圧時が室温生理食塩水でそれぞれ39.4±0.1℃, 39.3±0.2℃, 5℃生理食塩水では38.9±0.1℃, 38.3±0.3℃に加温できた. ブラッドウォーマでは37℃設定と41℃設定において室温生理食塩水でそれぞれ31.7±0.2℃, 34.7±0.2℃, 5℃生理食塩水では26.7±0.3℃, 31.6±0.4℃であった. まとめ 1.各種の輸液ルートを比較しコアクシャル型インナーカテーテル無が最短時間である事を確認した. 2.システム1000は加圧時でも十分に加温可能であった.
ISSN:0288-4348