歯科用チェアー上での心マッサージの有効性の検討

歯科診療中に発生した死亡症例は, 歯科麻酔学会事故対策委員会に報告された症例と新聞等より知り得た症例を合わせると昭和54年~平成7年の間で45症例となっている. 蘇生法の指針では, 柔らかいベッド上で心マッサージを行う場合, 背中に背板をいれる, もしくは堅い床の上におろす, などとされている. 一方, 歯科用診察用チェアーは, 診療時の快適性を高めるため, 比較的クッション部分が柔らかくなっているものが多い. そこで実際に歯科用診察用チェアー上で, 有効な心マッサージが可能か, 心肺蘇生訓練モデルを使用し, 検討した. 方法:心肺蘇生訓練モデル-アンブマン(Ambu(R))を床, 東京歯科大...

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Hauptverfasser: 縣秀栄, 一戸達也, 櫻井学, 阿部耕一郎, 野村仰, 間宮秀樹, 福田謙一, 金子譲
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯科診療中に発生した死亡症例は, 歯科麻酔学会事故対策委員会に報告された症例と新聞等より知り得た症例を合わせると昭和54年~平成7年の間で45症例となっている. 蘇生法の指針では, 柔らかいベッド上で心マッサージを行う場合, 背中に背板をいれる, もしくは堅い床の上におろす, などとされている. 一方, 歯科用診察用チェアーは, 診療時の快適性を高めるため, 比較的クッション部分が柔らかくなっているものが多い. そこで実際に歯科用診察用チェアー上で, 有効な心マッサージが可能か, 心肺蘇生訓練モデルを使用し, 検討した. 方法:心肺蘇生訓練モデル-アンブマン(Ambu(R))を床, 東京歯科大学千葉病院各科診察用チェアー上, および手術室手術台上に設置し, アンブーカーディオポンプ(Ambu(R))で圧迫した. 圧迫した強さは, 床上でアンブマン付属の胸部圧迫モニタがそれぞれ50mmと40mmを指すのに必要だった, カーディオポンプ付属のゲージで50kgと40kgで行った. 同様に背版を挿入した場合も行った.
ISSN:0288-4348