パルス式色素希釈法による手術患者の血液量測定
手術患者の手術室入室時の血液量を測定し, 年齢, 性別, 体重, および体表面積との関連について検討した. 〔症例と方法〕ASAI~IIの予定手術患者25例(男19例, 女6例, 19~74歳)を対象とした. 前夜21時より絶飲食し, 手術室入室後, 末梢静脈路を確保して麻酔を導入した. 手術開始前(導入後10~20分)の循環動態が安定した時期に血液量(BV)を測定した. その間の輸液は酢酸リンゲル液4~5ml/kgとした. BV測定には, 動脈血中色素濃度を測定するパルス式色素希釈法による心拍出量/血液量測定装置(日本光電DDG-2001)を用い, 中心静脈路または末梢からインドシアニングリ...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 手術患者の手術室入室時の血液量を測定し, 年齢, 性別, 体重, および体表面積との関連について検討した. 〔症例と方法〕ASAI~IIの予定手術患者25例(男19例, 女6例, 19~74歳)を対象とした. 前夜21時より絶飲食し, 手術室入室後, 末梢静脈路を確保して麻酔を導入した. 手術開始前(導入後10~20分)の循環動態が安定した時期に血液量(BV)を測定した. その間の輸液は酢酸リンゲル液4~5ml/kgとした. BV測定には, 動脈血中色素濃度を測定するパルス式色素希釈法による心拍出量/血液量測定装置(日本光電DDG-2001)を用い, 中心静脈路または末梢からインドシアニングリーン(ICG)20mg/4mlを注入した. 性別, 年齢別(65歳未満, 以上)に, BVと体重当りのBV(BV/W)を比較した. また体重, 体表面積(BSA)とBVの相関(ピアソンの相関係数)を求めた. 〔結果〕男女(同年齢)間で, BVには有意差がなかったが, BV/Wは女性が有意に高かった. 高齢者では, 若年者と比較してBVが有意に低かったが, BV/Wに有意差はなかった. 体重, BSAの増加でBVは増加傾向を示すが, 体重とBV, BSAとBVの相関関係は, r=0.36, P=0.07, r=0.39, P=0.05であった. |
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ISSN: | 0288-4348 |