救急隊員による心肺蘇生法施行例の検討

病院外心停止例の蘇生に, 救急隊や一般市民による病院前治療がどの程度機能しているかを示す具体的な資料はほとんどない. われわれは, 1983年10月の附属病院開設以来, 救急隊中堅層を対象とする再教育プログラムを継続しているが, こうした日常的活動の副産物として, 香川県における救急隊員による心肺蘇生法施行例の全数調査結果が得られた. 一地方の1年間の調査に過ぎないが, 従来ほとんど知られていなかった病院前治療の実態を垣間見るための基礎的な資料として報告する. 方法 救急隊員自身による生命徴候の記録を正確かつ簡便に行えるよう, 1枚のチェックリストよりなる救急搬送記録副票を新たに考案した. 香...

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Veröffentlicht in:蘇生 1986-03, Vol.4, p.33-35
Hauptverfasser: 白川洋一, 小栗顕二, 相引真幸, 戸崎洋子, 横野諭, 上藤哲郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:病院外心停止例の蘇生に, 救急隊や一般市民による病院前治療がどの程度機能しているかを示す具体的な資料はほとんどない. われわれは, 1983年10月の附属病院開設以来, 救急隊中堅層を対象とする再教育プログラムを継続しているが, こうした日常的活動の副産物として, 香川県における救急隊員による心肺蘇生法施行例の全数調査結果が得られた. 一地方の1年間の調査に過ぎないが, 従来ほとんど知られていなかった病院前治療の実態を垣間見るための基礎的な資料として報告する. 方法 救急隊員自身による生命徴候の記録を正確かつ簡便に行えるよう, 1枚のチェックリストよりなる救急搬送記録副票を新たに考案した. 香川県内の11消防本部すべてにそれを配布し, 1984年4月よりDOA例, 心肺蘇生法施行例, および深昏睡例の救急搬送について統一規格の記録を開始した.
ISSN:0288-4348