パノラマエックス線画像上で下顎切痕付近に認められたエックス線不透過性病変の3例

パノラマエックス線画像上, 軟組織部に粒状あるいは塊状のエックス線不透過像が見られる事がある. その多くは唾石, 扁桃結石, 静脈石である. その他には頸動脈の石灰化やリンパ節の石灰化(陶山一隆他. 日口外誌 2000;46:448-450)等が考えられる. 但し, 注意しておくこととしてパノラマエックス線画像は2次元画像であると同時に断層像でもあるため, 画像上同一部位にある構造物が実際に同じ位置にあるとは限らない. 今回, 我々はパノラマエックス線画像上で下顎切痕付近に認められた3症例のエックス線不透過像を報告する. これらの症例はパノラマエックス線画像上は類似した位置にあったものの, C...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2011, Vol.51 (1/4), p.29-31
Hauptverfasser: 鬼頭慎司, 田中達朗, 志岐一欣, 松本武田忍, 若杉佐藤奈緒, 小田昌史, 大塚梢, 林祐樹, 深井康弘, 時津高俊, 古賀博文, 森本泰宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:パノラマエックス線画像上, 軟組織部に粒状あるいは塊状のエックス線不透過像が見られる事がある. その多くは唾石, 扁桃結石, 静脈石である. その他には頸動脈の石灰化やリンパ節の石灰化(陶山一隆他. 日口外誌 2000;46:448-450)等が考えられる. 但し, 注意しておくこととしてパノラマエックス線画像は2次元画像であると同時に断層像でもあるため, 画像上同一部位にある構造物が実際に同じ位置にあるとは限らない. 今回, 我々はパノラマエックス線画像上で下顎切痕付近に認められた3症例のエックス線不透過像を報告する. これらの症例はパノラマエックス線画像上は類似した位置にあったものの, CT画像においては口蓋扁桃, 皮下組織そして咀嚼筋間隙に存在していることが確認された. パノラマエックス線画像上で類似した位置にあるエックス線不透過像も存在部位が異なる可能性があることを再認識してもらえる良い症例であると考え, 紹介する.
ISSN:0389-9705