CT前額断像によるOsteomeatal unit(OMU:洞口鼻道系)と歯性上顎洞炎の関連

「緒言」Osteomeatal unit(洞口鼻道系:以下OMUと略す)の主要構成は自然孔から始まる篩骨漏斗, 鈎状突起, 篩骨胞, 半月裂孔および中鼻甲介等であり, これらは副鼻腔の内視鏡手術の普及により欧米で注目されてきた上顎洞自然孔を中心とした解剖構造名1である. この術式は従来の上顎洞前壁を除去して行う侵襲的な手術法らと異なり, 鼻腔内部から内視鏡にて鼻腔および副鼻腔にアプローチする, 非侵襲的な鼻腔と副鼻腔の交通路を拡大する手術2-6である. 近年, 欧米を中心にこの術式が普及するにつれ, 3次元的に評価できる副鼻腔の正確な画像検査が必要となってきた. よって, 慢性上顎洞炎への内視...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2007, Vol.47 (1/4), p.47-52
Hauptverfasser: 加藤美弥, 金田隆, 加藤正隆, 阪柳雅志, 山下芳枝, 藤田雄三, 関谷恵子, 森進太郎, 小澤薫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」Osteomeatal unit(洞口鼻道系:以下OMUと略す)の主要構成は自然孔から始まる篩骨漏斗, 鈎状突起, 篩骨胞, 半月裂孔および中鼻甲介等であり, これらは副鼻腔の内視鏡手術の普及により欧米で注目されてきた上顎洞自然孔を中心とした解剖構造名1である. この術式は従来の上顎洞前壁を除去して行う侵襲的な手術法らと異なり, 鼻腔内部から内視鏡にて鼻腔および副鼻腔にアプローチする, 非侵襲的な鼻腔と副鼻腔の交通路を拡大する手術2-6である. 近年, 欧米を中心にこの術式が普及するにつれ, 3次元的に評価できる副鼻腔の正確な画像検査が必要となってきた. よって, 慢性上顎洞炎への内視鏡手術と同様の体位で撮影されるCT前額断像の正確な解剖像の把握と読影は近年耳鼻科や口腔外科臨床にて必須となりつつあり, 手術時の事故7を未然に防ぐためにも画像診断医にとって同部の解剖や術式および臨床症状を把握することは重要である.
ISSN:0389-9705