50.頭頸部癌の外部放射線治療による白血球減少症に対するCepharantin投与の臨床効果
【目的】頭頸部悪性腫瘍に対する放射線治療は治療成績や機能温存点から有用な治療法である. しかしながら, 副作用として造血障害を引き起こすことが知られている. 今回我々は, 頭頸部癌の外部放射線治療による白血球減少症に対するCepharanthinの臨床効果について検討することを目的とした. 【対象】2002年9月から2004年6月に外部放射線治療を施行し, 同時にCepharanthinを服用した18例を対象とした. 男性14例, 女性4例, 年齢は27~91歳(中央値69歳)であった. 外部放射線治療は4MVのX線を用い, 総線量は48~70Gy(中央値52Gy)であった. 化学療法は4例で...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 2004, Vol.44 (4), p.270-270 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】頭頸部悪性腫瘍に対する放射線治療は治療成績や機能温存点から有用な治療法である. しかしながら, 副作用として造血障害を引き起こすことが知られている. 今回我々は, 頭頸部癌の外部放射線治療による白血球減少症に対するCepharanthinの臨床効果について検討することを目的とした. 【対象】2002年9月から2004年6月に外部放射線治療を施行し, 同時にCepharanthinを服用した18例を対象とした. 男性14例, 女性4例, 年齢は27~91歳(中央値69歳)であった. 外部放射線治療は4MVのX線を用い, 総線量は48~70Gy(中央値52Gy)であった. 化学療法は4例で併用された. 放射線治療期間中Cepharanthinを一日6mg(分3)で経口投与し, 総投与量は150~378mg(中央値252mg)であった. 対照群は, 1990年4月から1993年3月に外部放射線治療を施行し, Cepharanthinを服用しなかった21例を対象とした. 男性13例, 女性8例, 年齢は44~82歳(中央値65歳)であった. 外部放射線治療は4MVのX線を用い, 総線量は30~70Gy(中央値50Gy)であった. 化学療法は5例で併用された. 放射線治療前, 治療中2回, 治療後1ヶ月に一般血液検査を施行し, 総白血球数, 血小板数, リンパ球数, 好中球数の血液データの維持率を検討した. 【結果】放射線治療中前半, 後半, 治療後1ヶ月時の総白血球数の維持率の平均は, Cepharanthin非投与群では86.0%, 76.0%, 84.2%, Cepharanthin投与群では104.9%, 93.5%, 101.6%で, 放射線治療後半において維持率に統計学的有意差が認められた(P |
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ISSN: | 0389-9705 |