P-14 インプラント患者におけるQCTを用いた顎骨骨密度の検討
目的:歯科インプラント治療前に患者顎骨のCT検査を行い, 顎骨の骨量, 骨質を把握することは, 良好な治療結果を得るために重要である. 以前より顎骨の骨質とCT値との関係については多くの研究がなされてきた. QCT撮影によって顎骨の骨密度を測定し, 骨質との関係について検討した報告は過去にいくつかみられるが, いずれも対象とした患者数が少ない. そこで今回われわれは本学附属病院インプラント診療センターに来院し, インプラント治療を受けた患者のうち, 一次手術前にQCT撮影を行った患者を対象にインプラント埋入予定部位の顎骨骨密度を検討した. 対象と方法:対象患者は平成14年4月から平成15年3月...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 2003, Vol.43 (suppl), p.75-75 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:歯科インプラント治療前に患者顎骨のCT検査を行い, 顎骨の骨量, 骨質を把握することは, 良好な治療結果を得るために重要である. 以前より顎骨の骨質とCT値との関係については多くの研究がなされてきた. QCT撮影によって顎骨の骨密度を測定し, 骨質との関係について検討した報告は過去にいくつかみられるが, いずれも対象とした患者数が少ない. そこで今回われわれは本学附属病院インプラント診療センターに来院し, インプラント治療を受けた患者のうち, 一次手術前にQCT撮影を行った患者を対象にインプラント埋入予定部位の顎骨骨密度を検討した. 対象と方法:対象患者は平成14年4月から平成15年3月までにQCT撮影を行った118名124顎(男性40名43顎, 女性78名91顎)であり, 撮影時の平均年齢は51.3歳(男性51.2歳, 女性51.4歳)であった. CTの撮影条件は管電圧120kV, 管電流200mAとし, 上顎は咬合面より約40mm上方から咬合面まで, 下顎は咬合面から下顎下縁までを仮想咬合平面と平行にスライス幅1mmで撮影した. 同時にリン酸二水素カリウム水溶液の入った6本の試験管(濃度50, 100, 200, 400, 600, 800mg/ml)を撮影した. そして断面変換画像を用い, ステントによって明示されたインプラント埋入予定部位のCT値を測定し, 各部位の骨密度をリン酸二水素カリウム相当で算出した. 結果:全患者の平均骨密度は454±227mg/mlであった. 男性は女性に比べて有意に骨密度が高かった. 男性では上下顎の骨密度に有意な差はみられなかったが, 女性では上顎に比べて下顎は有意に高かった. 上顎骨では部位が後方になるにつれて, また患者の年齢が上がるにつれて骨密度が低くなる傾向がみられた. |
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ISSN: | 0389-9705 |