O-7 歯科用小型X線CTにおいて再構成した3次元画像とその応用

3DX Multi Image Micro CT(以下, 3DX)の開発により歯科医療においても3次元的な画像診断が可能となった. 小規模, 高解像度, 低X線被曝線量という特徴を備え, これまでに顎骨内や顎関節等の診断に臨床応用されており有効性が報告されている. この3DXから得られたボリューム, データより3次元画像を再構成することは臨床上有効である. しかし, X線照射線量を低く抑えているため, ボリューム, データには多くのノイズ成分が含まれており, 鮮明な3次元画像を再構成することが困難であった. これまでに演者らはノイズを多く含んだボリューム, データからノイズを効果的に除去し,...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2003, Vol.43 (suppl), p.32-32
Hauptverfasser: 山田鮎太, 綱島均, 金成穂積, 新井嘉則
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:3DX Multi Image Micro CT(以下, 3DX)の開発により歯科医療においても3次元的な画像診断が可能となった. 小規模, 高解像度, 低X線被曝線量という特徴を備え, これまでに顎骨内や顎関節等の診断に臨床応用されており有効性が報告されている. この3DXから得られたボリューム, データより3次元画像を再構成することは臨床上有効である. しかし, X線照射線量を低く抑えているため, ボリューム, データには多くのノイズ成分が含まれており, 鮮明な3次元画像を再構成することが困難であった. これまでに演者らはノイズを多く含んだボリューム, データからノイズを効果的に除去し, 3次元画像を再構成する手法を提案したが, 画質, 処理時間に課題があった. 今回, 我々は前記の課題を解決できる3次元画像再構成法を考案し, 顎関節を対象に有効性を検討した結果, 画質, 処理時間を大幅に改善することが可能となったので報告する. 本手法はまず, 得られたボリューム, データに対して濃度補正を行いボリューム, データ内における濃度分布のばらつきを低減する. 次に, 3次元フィルターを用いて対象物の面抽出を行い, 最後にAVIファイル形式に動画像出力を行う. 処理時間は汎用コンピュータを用いて約3分程度と実際の臨床応用に適用可能な結果であった. さらに再構成した3次元画像の実対象物との差異を検討するため, 光造形法を用いて実物モデルを作製した結果, 対象物が良好に表現されていることを確認した.
ISSN:0389-9705