卒前臨床実習における口内法撮影実習の評価

近年の科学技術や生命科学の著しい進歩発展に伴い, 歯科医学教育が担うべき責務は増大している反面, 我が国の歯科大学・歯学部卒業生の臨床能力の不足が指摘されている. このため, 歯学教育の質を高め, 一定水準を確保するため, (1)モデル・コア・カリキュラムの策定, (2)臨床実習開始前の学生評価のための共用試験システムの開発, (3)卒直後臨床研修の義務化, など急速な歯学教育改革が進められている. これら歯学教育改革における焦点は, とりわけ卒前臨床実習にあり, 抜本的な見直しが迫られている. 歯科放射線学の教育においても卒前臨床実習の現状を把握し, より効果的な教育システムを再構築すること...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2002, Vol.42 (3), p.183-191
Hauptverfasser: 菅原由美子, 駒井伸也, 庄司憲明, 佐藤しづ子, 古内寿, 小野寺大, 飯久保正弘, 阪本真弥, 丸茂町子, 高橋和裕, 笹野高嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年の科学技術や生命科学の著しい進歩発展に伴い, 歯科医学教育が担うべき責務は増大している反面, 我が国の歯科大学・歯学部卒業生の臨床能力の不足が指摘されている. このため, 歯学教育の質を高め, 一定水準を確保するため, (1)モデル・コア・カリキュラムの策定, (2)臨床実習開始前の学生評価のための共用試験システムの開発, (3)卒直後臨床研修の義務化, など急速な歯学教育改革が進められている. これら歯学教育改革における焦点は, とりわけ卒前臨床実習にあり, 抜本的な見直しが迫られている. 歯科放射線学の教育においても卒前臨床実習の現状を把握し, より効果的な教育システムを再構築することが急務とされている1. 口内法X線撮影は歯科放射線学における卒前臨床実習の重要な要件としてモデル・コア・カリキュラムの1つにも挙げられており, 撮影技術の習得は歯科放射線学の卒前教育における最大の目標であると考えられる. 口内法X線撮影における失敗原因の分析については, 既にいくつかの報告2-15がみられるが, 卒前臨床実習を全期間にわたり経時的に分析を行った報告は少ない7,14.
ISSN:0389-9705