回転パノラマX線撮影装置による顎骨横断面断層像の画像特性

回転パノラマX線撮影装置による顎骨横断面断層像の画像特性について, 一般断層像およびX線CTによるMPR像と比較した. 回転パノラマX線装置にはProscan(Planmeca)を, 一般断層撮影装置にはOPTIPLANIMAT(Siemens)を, X線CT装置にはSOMATOM Plus4 Volume Zoom(Siemens)を使用した. 被写体は無歯顎の乾燥上下顎骨で, 核装置を用いて右側の前歯部, 犬歯部, 臼歯部のリニア断層像, 渦巻断層像, MPR像を得た. その際, 各部位の骨頂部ならびに唇(頬)側と舌側の皮質骨表面にスチールボールを貼付し, これを断層面設定の指標とした....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:歯科放射線 2001-09, Vol.41 (suppl), p.105-105
Hauptverfasser: 西川慶一, 槙原政博, 光菅裕治, 小林紀雄, 藤森久雄, 和光衛, 黒柳錦也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:回転パノラマX線撮影装置による顎骨横断面断層像の画像特性について, 一般断層像およびX線CTによるMPR像と比較した. 回転パノラマX線装置にはProscan(Planmeca)を, 一般断層撮影装置にはOPTIPLANIMAT(Siemens)を, X線CT装置にはSOMATOM Plus4 Volume Zoom(Siemens)を使用した. 被写体は無歯顎の乾燥上下顎骨で, 核装置を用いて右側の前歯部, 犬歯部, 臼歯部のリニア断層像, 渦巻断層像, MPR像を得た. その際, 各部位の骨頂部ならびに唇(頬)側と舌側の皮質骨表面にスチールボールを貼付し, これを断層面設定の指標とした. 下顎骨に対しては, 皮質骨下縁にもスチールボールを貼付し, 距離計測の対象とした. 断層厚はすべての撮影法で1mmにした. 得られた画像を6名の歯科放射線医に観察させ, 各部位における構造物の明瞭度を5段階で評価させた. また, 下顎骨各部位の画像上で, 骨頂部と皮質骨下縁に貼付したスチールボール間および唇(頬)側と舌側の皮質骨表面に貼付したスチールボール間の距離を計測させた. この計測値を各撮影法での拡大率で除し, 距離計測値とした. これとともに, 各スチールボール間距離を実測させた. そして, 得られた構造物の明瞭度および距離の計測精度について, 各撮影法間での比較を行った. さらに, 明瞭度については相関係数を, 距離計測値については変動係数を用いて観察者間一致度を調べた. また, 同様の評価および計測を2週間以上の間を空けて再度行わせ, 観察者内一致度を調べた. 回転パノラマX線撮影装置による顎骨横断面断層像の明瞭度は, 鼻腔低と舌側皮質骨を除けば, 渦巻断層像と同等で, MPR像より優れていた. 観察者間および観察者内一致度は両撮影法と同等であった. 距離の計測精度と観察者間および観察者内一致度については, 渦巻断層像と同等で, MPR像より優れていた.
ISSN:0389-9705