インプラント術前検査における歯科用X線CTとスパイラルCTの測定精度
目的:歯科用インプラントの術前検査としての, 歯科用X線CTとスパイラルCTの骨計測精度を明らかにする. 方法と対象:歯科用X線CT像は, PSR9000(朝日レントゲン工業)を用い, 30×30×42.7mmの範囲をスライス厚0.117mm, 365枚の横断像を再構成するブロック撮影モードを用いた. 撮影条件は90kV, 10mA, 20.48sec.である. スパイラルCTは, RADIX-Prima(日立メディコ)を用い, スライス厚1mm, テーブル送り1mm/sec., 120kV, 50mAで撮影した. 撮影した画像は歯科用CTは, PCでExpress Vision(zio so...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 2001-09, Vol.41 (suppl), p.72-72 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:歯科用インプラントの術前検査としての, 歯科用X線CTとスパイラルCTの骨計測精度を明らかにする. 方法と対象:歯科用X線CT像は, PSR9000(朝日レントゲン工業)を用い, 30×30×42.7mmの範囲をスライス厚0.117mm, 365枚の横断像を再構成するブロック撮影モードを用いた. 撮影条件は90kV, 10mA, 20.48sec.である. スパイラルCTは, RADIX-Prima(日立メディコ)を用い, スライス厚1mm, テーブル送り1mm/sec., 120kV, 50mAで撮影した. 撮影した画像は歯科用CTは, PCでExpress Vision(zio software)を用いてMPR像上で計測を行った. スパイラルCTの画像は, Ultra 2(SUN microsystems)でVIP station(Cemax-Icon)を用い三次元画像からMPR像を切り出し計測を行った. 対象は解剖実習献体の頭部5体で, 撮影前に下顎骨の正中, 犬歯部, 小臼歯部, 大臼歯部に断面の位置と計測部位を規定するために, 頬舌的に骨を歯科用バーで穿孔した. また, 下顎下縁付近の皮質骨にも基準孔を作成した. 画像検査後, 下顎骨を剖出し, 頬舌下縁の3つの基準孔を通る面で切断後デジタルノギスで測定し, この測定値をgold standardとした. 歯科用CTとスパイラルCTでも, この基準孔を通るMPR像上で, 基準孔から頬側および舌側の歯槽頂までの距離を測定した. 計測精度は, [画像上の計測値/gold standard×100-100]を測定誤差率として求め比較した. 統計学的検定にはt検定を用いた. 結果:測定誤差率の平均値は, 歯科用CTで1%, スパイラルCTで2%で, t検定では有意差があった(p=0.002). 結論:歯科用CT, スパイラルCTともに, 骨の距離計測を行う際の精度は高い. 歯科用CTは, 限局した部位であれば, スパイラルCTよりも高精度でより低い被曝線量での術前検査が可能である. |
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ISSN: | 0389-9705 |