Functional MRIを用いた味覚刺激によるヒト脳賦活領域の同定
背景と目的:MRIを用いて脳機能を画像化する方法が近年普及し, functional Magnetic Resonance Imaging(fMRI)として広く脳科学の分野で利用されている. これまでに我々はfMRIを用いて綿棒を用いた味覚刺激により一次味覚野の同定の可能性を報告した. しかし, 触覚刺激や温度刺激が加わる等の問題点も存在した. 本研究ではこれらの問題点を解決するために点滴セットを用いて問題点を取り除いた味覚刺激を行い, fMRIにてヒトの大脳皮質における味覚野を同定することを目的とした. 対象と方法:健常ボランティア20名に対しfMRIを行った. 装置は1.5T臨床用MR装置...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 2000, Vol.40 (suppl), p.118-118 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景と目的:MRIを用いて脳機能を画像化する方法が近年普及し, functional Magnetic Resonance Imaging(fMRI)として広く脳科学の分野で利用されている. これまでに我々はfMRIを用いて綿棒を用いた味覚刺激により一次味覚野の同定の可能性を報告した. しかし, 触覚刺激や温度刺激が加わる等の問題点も存在した. 本研究ではこれらの問題点を解決するために点滴セットを用いて問題点を取り除いた味覚刺激を行い, fMRIにてヒトの大脳皮質における味覚野を同定することを目的とした. 対象と方法:健常ボランティア20名に対しfMRIを行った. 装置は1.5T臨床用MR装置を使用した. 撮像はBOLD法で, 撮像シーケンスはGRE EPI(TR/TE/FA=4000/50/90°, FOV=24cm, matrix=64×64)を用い, 島を中心に8層を設定した. 舌面の味覚刺激のために点滴セットを用いた. 刺激物資として4%塩酸キニーネ, 20%塩化ナトリウム, 8%酒石酸, 80%精製白糖の水溶液を用い, 点滴用ボトルから連結管を通して口腔内へ滴下するよう設置し, 注射用蒸留水, 刺激物質, 注射用蒸留水の順に滴下しながら撮像した. 画像処理にはAdvantage Windowsワークステーション上で作動するソフトウェアFuncToolを用いた. 統計学的処理にはcorrelation coefficientを使用しP |
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ISSN: | 0389-9705 |