歯科用小照射野X線CT(ortho-CT)を用いた顎関節造影検査

従来, 顎関節造影検査にあたっては, X線透視装置と断層撮影装置を併用して行うのが一般的であった1-3. 我々は, 外科用X線テレビシステムを使用し, 造影剤投与と断層撮影は別の検査室及び撮影室で行ってきたが, 検査室の移動などによる検査過程の複雑性と所要時間, また患者および術者の負担が問題となっていた. そこで, 当教室で開発した歯科用小照射野CT(Ortho-CT)を応用して, 顎関節造影検査を行うことを考えた. Ortho-CTは顎顔面領域の小範囲の病変に有効であり, 1度の撮影で3方向(前額断, 矢状断, 水平断)の情報が得られるほか, 顎関節造影検査に際してOrtho-CTを使用す...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2000/06/30, Vol.40(2), pp.155-160
Hauptverfasser: 加島, 正浩, 本田, 和也, 新井, 嘉則, 上野, 正博, 澤田, 久仁彦, 岩井, 一男, 橋本, 光二, 篠田, 宏司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:従来, 顎関節造影検査にあたっては, X線透視装置と断層撮影装置を併用して行うのが一般的であった1-3. 我々は, 外科用X線テレビシステムを使用し, 造影剤投与と断層撮影は別の検査室及び撮影室で行ってきたが, 検査室の移動などによる検査過程の複雑性と所要時間, また患者および術者の負担が問題となっていた. そこで, 当教室で開発した歯科用小照射野CT(Ortho-CT)を応用して, 顎関節造影検査を行うことを考えた. Ortho-CTは顎顔面領域の小範囲の病変に有効であり, 1度の撮影で3方向(前額断, 矢状断, 水平断)の情報が得られるほか, 顎関節造影検査に際してOrtho-CTを使用する最大の利点は, 装置に付け加えられている透視装置を併用することで, 穿刺後の一連の操作が同一機械によって行え, 単位時間における情報量の増大, 検査時間の短縮, 被曝線量の低減が可能となり, 患者と術者両者の負担が軽減された.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology1960.40.155