歯科用小照射野X線CT(Ortho-CT)の口腔外科領域への臨床応用

新井らが開発した歯科用の小照射野X線CTであるOrtho cubic super high resolution CT(以下Ortho-CT)1-3は, 日本大学歯学部倫理委員会の許可を得て, 1997年から臨床応用され, 1999年末までの2年間で約1900症例について撮像が行われた4. 本装置は, 1回の撮像で希望する任意の断層面の画像を3方向から得ることが可能であり, かつ高解像度の画像が得られる1-7. その際の被曝線量は実効線量で回転パノラマ断層撮影法とほぼ同程度, 通常のCT検査の約1/30と少ない8, 9. 本装置の撮像範囲は高さ30mm, 直径38mmの円柱形というデンタルフイ...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2000, Vol.40 (1), p.47-57
Hauptverfasser: 橋本光二, 寺門正昭, 新井嘉則, 上原任, 本田雅彦, 関和忠信, 篠田宏司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:新井らが開発した歯科用の小照射野X線CTであるOrtho cubic super high resolution CT(以下Ortho-CT)1-3は, 日本大学歯学部倫理委員会の許可を得て, 1997年から臨床応用され, 1999年末までの2年間で約1900症例について撮像が行われた4. 本装置は, 1回の撮像で希望する任意の断層面の画像を3方向から得ることが可能であり, かつ高解像度の画像が得られる1-7. その際の被曝線量は実効線量で回転パノラマ断層撮影法とほぼ同程度, 通常のCT検査の約1/30と少ない8, 9. 本装置の撮像範囲は高さ30mm, 直径38mmの円柱形というデンタルフイルムとほぼ同程度であり, 口腔および顎顔面領域の中でも広範囲に進展した悪性腫瘍などより, 一般歯科医や口腔外科医が取り扱うことの多い嚢胞や埋伏歯あるいは根尖病変から波及した炎症性疾患の診断に極めて有効である9, 10.
ISSN:0389-9705