セファロ装置を用いた口内法X線規格撮影装置の試み

本研究の目的はセファロ装置による口内法X線規格撮影と, 従来の口内法X線規格撮影装置とを比較することにある. 口内法X線撮影装置は朝日レントゲン社製のHD-70sII, X線検出器はschick社製CDR, 撮影条件は60kV, 0.05秒, 焦点被写体間距離は30cmとした. セファロ装置は東芝社製ロータノードDRX-37 24HD, 撮影条件は75kV, 18mAs, 焦点からイヤーロッドまでの距離は2mである. 撮影対象は, 咬合によってステントを固定できるX線撮影実習用ファントム(Rinn社製)の下顎前歯部とした. 口内法X線規格撮影装置にはこのセンサーを保持できるように開発されたRi...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 2000, Vol.39 (4), p.242-242
Hauptverfasser: 松田幸子, 花澤智美, 舟橋逸雄, 荒木和之, 岡野友宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的はセファロ装置による口内法X線規格撮影と, 従来の口内法X線規格撮影装置とを比較することにある. 口内法X線撮影装置は朝日レントゲン社製のHD-70sII, X線検出器はschick社製CDR, 撮影条件は60kV, 0.05秒, 焦点被写体間距離は30cmとした. セファロ装置は東芝社製ロータノードDRX-37 24HD, 撮影条件は75kV, 18mAs, 焦点からイヤーロッドまでの距離は2mである. 撮影対象は, 咬合によってステントを固定できるX線撮影実習用ファントム(Rinn社製)の下顎前歯部とした. 口内法X線規格撮影装置にはこのセンサーを保持できるように開発されたRinn社製のパラレリングインスツルメントを用いた. この咬合部に即時重合レジンを用いて咬合面を印記し, 咬合によってセンサーを保持できるように調整したものを用いた. 骨レベルの計測は歯科放射線科医1名が画像計測用ソフト(Scion Image)を用いて行った. 計測部位は歯の近遠心隣接面6部位のCEJより骨頂部までの直線距離とした. はじめに口内法X線規格画像(基準画像)を作製し, その画像の計測部位の骨レベルを計測した. 次に, ファントムをセファロ装置に固定させ, センサーを取り付けた状態のXCPホルダーを咬合させて撮影を行い, 検討用画像を作成した. なお, この撮影は日を変えて10回行った. 得られた検討用画像すべてについて, 骨レベルを計測し, 検討用画像の10回の撮影によるばらつきについて検討した. また, 検討用画像の計測値と基準画像の計測値とを比較した. その結果, 10回の撮影による計測値のばらつきは最大で0.26mm, 基準画像と検討用画像の平均骨レベル値の差は最大で0.31mmであった. よってセファロ装置による口内法X線規格撮影画像は従来の口内法X線規格撮影画像の代用として用いることができることが示された.
ISSN:0389-9705