重粒子線照射による光重合レジンの物理的性質の変化

LeeやFraunhoferは, コンポッジトレジンに100Gy程度のγ線照射を行い, 硬度・縮小・色調の変化を報告しているが, 充填物の変化に注目したものであった. 本研究は, X線CTの歯科用金属によるartifact除去/減少を目的とする研究の一環として行っており, 290MeV ^^12 C粒子線640Gy照射によりUDMAレジンは40%の硬度上昇を示すことは既に報告した. 目的:同じ粒子線照射による40%の硬度上昇が曲げ強度と耐摩耗性の変化にどの程度反映されるかを検討し, 臨床応用の可能性を確認する. 方法:使用装置, 試料, 試験方法を以下に示す. 照射装置;重粒子線がん治療装置(...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:歯科放射線 1998, Vol.38 (suppl), p.91-91
Hauptverfasser: 滝波修一, 八幡英子, M.H.カン, 山野茂, 沢尻昌彦, 中村太保
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:LeeやFraunhoferは, コンポッジトレジンに100Gy程度のγ線照射を行い, 硬度・縮小・色調の変化を報告しているが, 充填物の変化に注目したものであった. 本研究は, X線CTの歯科用金属によるartifact除去/減少を目的とする研究の一環として行っており, 290MeV ^^12 C粒子線640Gy照射によりUDMAレジンは40%の硬度上昇を示すことは既に報告した. 目的:同じ粒子線照射による40%の硬度上昇が曲げ強度と耐摩耗性の変化にどの程度反映されるかを検討し, 臨床応用の可能性を確認する. 方法:使用装置, 試料, 試験方法を以下に示す. 照射装置;重粒子線がん治療装置(HIMAC:放射線医学総合研究所)の290MeV ^^12 C粒子線. 照射線量;320Gy. 640Gy(5Gy/min.). レジン;UDMA resin(fillerを除く)のレジン単身・FRP-1(glass fiber)・FRP-2(kepler fiber)の3種を曲げ試験に, レジン単身を耐摩耗試験に使用した. 試験片は各々12個とした. 試験機器;万能材料試験機(インストロン社), 歯科用レーズ(モリタ社).
ISSN:0389-9705